3Dプリンタよりカンタンに立体を作れる3Dレーザーカッター「LaserOrigami」
3Dプリンタはまだ「一般に普及した」とは言えないものの、立体造形の手段の1つとして認知が進んできています。しかし「わざわざ造形するよりも切り出した方が早い」という触れ込みで3Dレーザーカッター「LaserOrigami」が登場しました。カッターといっても切断するだけではなく折り曲げも活用しており、立体造形とは違って組み上げる手間が少ないというところをウリにしています。
Hasso-Plattner-Institut: LaserOrigami
http://www.hpi.uni-potsdam.de/baudisch/projects/laserorigami.html
動作の様子はこんな感じ。
LaserOrigami: laser-cutting 3d objects - YouTube
巨大コピー機みたいなものがLaserOrigami。ここに素材となる板(プラスチック板なのかは不明)をセット。
レーザーが板をカットしていきますが、その特徴は折り曲げ工程も同時に進めていくということ。
カット終了後は手動で取り出します。
完成したのはこんなスタンド。
これはiPhone用のカメラ固定台。3Dプリンタで作ると4時間かかり、DIYだとすべて自分の手で組み上げる必要がありますが、LaserOrigamiだとわずか3分で組み立てる手間も必要なく完成します。
何かを作りたいときは……
まずはCADで、LaserOrigami用ライブラリを使って作りたいモノの形を描きます。
続いてはレーザーポインターを使い、ワークピース上に直接書き込みを行います。
するとカッターがその通りにカットしてくれます。
製作の実例はこちら。
まずはペン立て。
カット部分は3倍速再生になっているので、あっという間に……
完成。
続いてはカードケース。
カットした部分を180度折り曲げるため新たなパーツが出てきました。
完成。
最後はプラントホルダー。
かなり複雑な形ですが……
切り離すのではなく高さをつけています。
最後に外側を切り離して……
こんな感じで、底と縁がつながっています。
ヒモを通せば……
完成。
切断&折り曲げで作っていく都合上、3Dプリンタよりも守備範囲は狭くなりますが、こういう作り方もアリですね。
これはドイツのHasso Plattner研究所で、Stefanie Muellerさん、Bastian Kruckさん、Patrick Baudischさんが製作したもの。4月27日からパリで開催されるCHI 2013に出展されるとのことです。
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