本をバラさず1分間に250ページスキャンできる超高速スキャナ「BFS-Auto」ムービー
本を裁断せずにそのままスキャンする「非破壊自炊」の方法で、1分間に250ページを処理できるという超高速スキャナ「BFS-Auto」が開発され、そのスキャンムービーがYouTubeで公開されています。
ビジョンアーキテクチャ:超高速画像処理
http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/vision/BFS-Auto/index-j.html
BFS-Auto: High Speed Book Scanner at over 250 pages/min - YouTube
これがシステムの全貌
本をセットすればあとは手でページをめくらなくてもスキャンが行われます
右下の本をセットしている部分がページめくり機で、1分間に250ページ超という高速でのめくりを実現しています。
これを左上の3台のカメラが高速&高画質で撮影
左下に見えているのはスキャン後処理の様子、ページをめくり続けているとピタッと平らになる瞬間がありませんが、曲がった状態でスキャンした画像でも平らに修正してくれます。
ページめくりはどの瞬間にめくっているのかわからないレベルの早さ
撮影も途切れることはありません
リアルタイムにページ表面を500fpsでトラッキング
また、撮影はページが最適に開かれた瞬間にのみ撮影され、「ダメだったから撮り直し」というのがありません。
処理も高速に進んでいきます
これが実際に撮影されたもの、開いた左側のページなので、本の内側(ページ右端)に向かって曲がっています
処理すると、まるで板に押しつけたかのように平らになります。
しかも、文字もハッキリクッキリ。
これは東京大学の石川奥研究室が研究しているブックフリッピングスキャニング(Book Flipping Scanning)技術をスキャナにしたもの。第14回 図書館総合展では大日本印刷ブースにて実機展示が行われたとのこと。
大日本印刷によれば「開発したブックスキャナーを自社工場に導入し、図書館蔵書等の書籍電子化サービス向けに、2013年度中の実用開始を検討しています。また、ブックスキャナーの外販についても今後検討していきます。」とのこと。販売されるとして、いくらぐらいになるのでしょうか……。
・関連記事
本のページを切断・裁断せずに済む「非破壊自炊」とは? - GIGAZINE
「iPad」と合体する1万円台スキャナー「iスキャミル」実機レビュー - GIGAZINE
マウスでなぞった通りにスキャンできるマウス型スキャナ - GIGAZINE
立体物を高精度でスキャン可能なポータブルの非接触型スキャナ「OptiNum Color」で立体物をスキャンする動画 - GIGAZINE
非破壊自炊が可能なスキャナのムービーいろいろ - GIGAZINE
・関連コンテンツ