郵送されてきたハードディスクにデータをバックアップして返送する「SneakerBackup」
オンラインでバックアップとかクラウドとかそういう世の中の時流に反逆し、「最も古い方法が時として最良の方法である……そう、ローカルでバックアップだ」ということで、毎月ハードディスクを郵送で送ってくれ、そこにデータをバックアップしたら同じようにして返送することによって大容量データを簡単にバックアップできるサービスが「SneakerBackup(スニーカーバックアップ)」です。サービス名はおそらくスニーカーネット(あるコンピュータから別のコンピュータにデータを送る必要ができたときにフロッピーディスクやMOなどを持った人間が走り回っている状態を皮肉って「スニーカーを履いた人間を媒介にしたネットワーク」という意味でつけられた)に由来していると思われます。
SneakerBackup
https://sneakerbackup.com/
使い方は簡単、申し込むと厳重に密封されたハードディスクドライブが届きます
パソコンに挿して、データをフルバックアップ
あとは同じように返送するだけ
WindowsとMac用のデータバックアップソフトが提供されるため、それをバックアップ時のみ使うことで、安全かつ正確なバックアップが可能
何かソフトが常駐したりしないためCPUを無駄に使わず、さらに転送量も考慮する必要性がありません(参考:オンラインバックアップで転送量制限をオーバー、男性が回線停止処分に - GIGAZINE)。というのも、例えば日本の場合、大抵のプロバイダーで上りの転送量規制が行われており、例えばNTTPCコミュニケーションズ系がバックボーンにある場合は1日30GBまで、という制限があったりします。つまりこのスニーカーバックアップならそういう帯域のことは気にする必要性がなく、しかもネットワークの上り転送速度とか言う概念がそもそもないので、当然ですが極めて高速。
さらにハードディスクが届いてもなかなかバックアップするタイミングがつかめない、機会を逸してしまう、そもそも忘れる、という人のためにメールや電話による通知をしてくれます。
利用料金は1ヶ月あたり24ドル(約1900円)からとなっており、万が一の際にはハードディスクは速攻で返送される以外に、オンライン経由で暗号化してダウンロードして復元することも可能、とのことです。
・関連記事
A4サイズの紙1枚に1MBのデータを印刷してバックアップできるソフト「PaperBack」を実際に使ってみました - GIGAZINE
完全オフライン・匿名・P2Pでファイルを共有するプロジェクト「Dead Drops(デッド・ドロップス)」 - GIGAZINE
フリーのバックアップソフト「Paragon Backup & Recovery Free Edition」でWindowsを起動したままCドライブをバックアップ - GIGAZINE
気になるページを保存してあとで別のスマホなどからオフライン時にも読めるようにできる「Pocket」の使い方 - GIGAZINE
オンラインバックアップで転送量制限をオーバー、男性が回線停止処分に - GIGAZINE
・関連コンテンツ