図書館員の日常業務を体操にした「図書館体操第一」
図書館で働いている人たちが普段している業務の動きを体操に取り込みつつ、東日本大震災の記憶を風化させないよう体を動かして防災意識を持ち続けるという思いを込めて、みちのく図書館員連合が「図書館体操第一」を開発しました。YouTubeにムービーが公開されているので、誰でもこの体操を覚えることができます。
図書館体操第一【公開ver 01】 - YouTube
体操を作ったみちのく図書館員連合(MULU)というのは、東北6県の大学図書館員を中心として2009年7月7日に結成されたコミュニティです。
体操は「朝の書架整理をイメージして腕を伸ばす運動」からスタート
左右いっぱいに腕を伸ばします
そして「重いブックトラックを押す為に足腰を鍛えましょう」へ。前後に足を開いて、手を前へと押し出す動きです。
「タトルの抜き入れをすばやく確実に行う為の手首の運動」。タトルというのは図書館などで使われている磁気テープのことで、貸し出しや返却の自動化と盗難防止のために使われています。
くるくると手首を回しています
「本の移動をイメージして、体の横をリズミカルにひねる運動」は普通のラジオ体操でも行われているひねり運動。
ただし、本の移動をイメージしているので、上下移動もあります。
「地震に備えて大声を出す練習」
地震のとき、図書館では重たい書架が危険な存在。そのため、書架から離れるようにと声かけをします。
「返却された本を後ろのブックトラックへ体をひねる運動」
「レファレンスで利用者からの質問に大きくうなづく首の運動」、これは座ったままでもカンタンにできておすすめ。
そこから、「目録作業で疲れた目を労りましょう、まぶたのマッサージ」へと移行
そして「パソコン仕事でこった肩を回しましょう」と、オフィスワーカーならみんなやっておくべき運動へ。
「寄贈された本の段ボール箱を持ち上げる足の屈伸運動」、本を詰め込んだ段ボールは重いのでぎっくり腰には注意。
「様々な肉体労働で張った足の筋肉をほぐす運動」、ここまで見ていると図書館員というのが重労働であることがよく理解できます。
「最後は深呼吸、利用者の迷惑にならないよう静かに返却するつもりで」
ということで体操は終わり。
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