全方向を照らせる液体シリコーンを使用したLED電球が開発される

液体シリコーンで周囲を覆うことで「光が一方向しか照らさず、部屋の一部が暗くなってしまう」というLED電球の弱点を克服した新しいLED電球がSWITCH社から発売されます。
SWITCH
http://www.switchlightingco.com/
Review: Switch Lighting's liquid-filled Switch60 LED bulb – New Tech Gadgets & Electronic Devices | Geek.com
LED照明のメリットは、蛍光灯のように高速で点滅しないのでチカチカした感じがせず、白熱灯や蛍光灯のように熱くならず、しかも消費電力が低いといった点が挙げられますが、一方で通常の電球のように部屋全体を照らすことができず、どうしても暗い部分が出てきてしまいます。これは通常の電球とLED電球の仕組みがそもそも異なるためで、通常の電球はフィラメントが発光するので電球の周囲全方向を照らすことが可能ですが……

By danmachold
LEDライトは光を照らすガラスの下に放熱する部分が取り付けられており、全方向を照らすことができないのです。

By Wade Brooks
これが放熱を行う部分。

By Tom Raftery
直下のものをライティングするため、真上に取り付ける時はそれほど問題ありませんが……

光の直進性が高いため、例えば壁の側面に取り付けると、向かい側の壁ばかりを照らしてしまい、下や上は暗くなってしまいます。

By Leonelle
そこで、周囲を液体シリコーンで満たし、このような問題を解決したのがSWITCH社のLED電球。

こんな感じで、LEDライトが一方光ではなく、多方向に向けて取り付けられているので「光が一方向しか照らさない」ということが起こりません。

実際に取り付けてみた様子。

通常の電球のように、全方向を照らすことができています。

SWITCH社のLED電球は液体シリコーンを使った独自の冷却システムを採用することで、既存の電球よりも伝熱性を40%アップさせているため、多方向に向けてのLEDライトが可能となっているのです。

電球は全部で4種類。最もスタンダードなのがSWITCH60で、ワット数は12W、最大2万5000時間継続して使用することが可能。この他にも21W、18.5W、8Wのものがあります。

製作風景はこんな感じ。ずらっと並んだ放熱板。

放熱する部分に電子部品を設置していきます。

液体シリコーンに包まれたLEDライト。

予定価格は40~60ドル(約3100~4700円)で、今のところ日本での発売は未定です。

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in デザイン, Posted by darkhorse_log
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