スマートフォンを使って家中の家電の電気使用量を可視化する「Wattvision」

消費電力を抑えるためにクーラーの使用を控えたり、こまめに電気を消したりすることがありますが、実際にそれによってどれくらい電力使用量が減っているのかはリアルタイムで確認しないとイメージがつかみづらいもの。そこで電力使用量を一目でわかるようにしたのが「Wattvision」。リアルタイムの電力使用量をPCやスマートフォンから見ることができ、どの電化製品がもっとも電力を消費するのか、ということが確認可能。前日の使用量と比較し、決めた目標に向かって電化製品の使用を控えていくことができます。

Wattvision - The Smart Energy Sensor by Wattvision — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/wattvision/wattvision-the-smart-energy-sensor

ムービーは以下から。

Wattvisionは建物での使用電力が一目でわかるようになるアプリです。

リアルタイムでの電力使用量を、PCやスマートフォンで見ることができます。

まずは、エアコンを使ってみます。緑色のグラフから一定だった電力使用量が急にはねあがったことがわかります。

次にトースターを使います。

するとグラフはこんな感じに。エアコンを使った場合、毎時0.71ドル（約56円）のコスト、トースターの場合は毎時0.17ドル（約13円）のコストとなりました。

次は電子レンジ。

電子レンジはトースターよりもコストがかかり、毎時0.36ドル（約28円）です。

Wattvisionを作ったのはこの3人。左からソフトウェア・エンジニアのDiegoさん、CEOのSavrajさん、ビジネス・ディベロップメントのZackさん。

マッキンゼーレポートによれば、アメリカの年間電力使用コストは1300億ドル（約10兆円）。

しかし、実際に使われる電力やコストを意識しながら暮らしている人はほとんどいません。ということで、電力使用を減らす積極的なアクションとして作られたのが「Wattvision」というわけです。

こんな感じのセットを、メーターにとりつけることによってデータを集めます。

セットアップは簡単で、まず、エナジーセンサーをメーターの上に取り付けます。

そしてゲートウェイをネットワークに接続すればOK。

クラウドサービスによってPCやスマートフォンから電力の使用量やコストを簡単に見ることが可能になります。

アプリケーションはWindowsやMac、iPhoneやAndroidなどで使用できます。

こんな風に電力使用のリアルタイムの変動がわかります。10秒ごとにデータがアップデートされ、10秒前に比べて使用電力が上がってたり……

下がっている、ということが一目でわかります。当日の電力使用量や前日の使用量も書いてあり、ゴールを設定しそれに向かって電力使用を控える、ということも可能です。

データは15秒ごとに記録され、Excelファイルなどによって受け取ることもできます。

また、データをシェアし、似たような家庭のデータと比較することによって、自分の家の電力使用量が多いのか少ないのか、といったこともわかるように。

このように、電力消費量の少ない家は緑に、多い家は赤で表示されます。

現在、Wattvision自体は完成しており、Wattvision2の開発に取りかかっているのですが、このWattvision2を完成させるための資金が必要とのこと。

ということで、現在KickStarterで出資を募集している最中で、225ドル（約1万8000円）でWattvisionを1つゲットすることが可能、数量限定で175ドル（約1万4000円）や175ドル（1万6000円）のセットもあり、出資額を増額させると個数を増やすこともできます。

なお、締切りは日本時間で9月13日(木)の午後1時5分です。