9月5日(水)午前11時に約350万台の携帯電話がマナーモードでも一斉に鳴る「大阪880万人訓練」
「マナーモードになっていても(電源を切っていない限り)みなさんの周りの携帯電話が一斉に鳴ります」ということで、2012年9月5日午前11時に訓練緊急地震速報メール、防災行政無線などが一斉に流される大規模な訓練が実施されることになりました。
大阪府/大阪880万人訓練
http://www.pref.osaka.jp/shobobosai/trainig_top/h24_880.html
現在、大阪府のあちこちに貼ってあるポスターはこんな感じ
大阪府の公式サイトによると、訓練当日の午前11時に大阪府内にある携帯電話に訓練開始の合図として発信する「訓練緊急地震速報」は、携帯電話会社のエリアメール・緊急速報メールサービスの「災害・避難情報」を利用するものとなっており、「大阪府内にある携帯電話が880万台だとすると、約350万台が一斉に鳴ると推定しています」とのこと。
各携帯電話キャリアの説明ページは以下のようになっています。
緊急速報「エリアメール」とは | サービス・機能 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/service/safety/areamail/about/index.html
緊急速報メール | 災害時・緊急時対策 | au
http://www.au.kddi.com/notice/kinkyu_sokuho/index.html
緊急速報メール(緊急地震速報+災害・避難情報):サービス | ソフトバンクモバイル
http://mb.softbank.jp/mb/service/urgent_news/
なぜこのようなことが可能になるかというと、各携帯電話会社と大阪府との間で「災害・避難情報」配信サービスの契約をしており、災害や避難の情報を大阪府から大阪府内にあるエリアメール・緊急速報メール対応の携帯電話端末に直接配信することができるようになっているため。
「災害・避難情報」を受信した端末はどうなるかというと、通話中か電源オフでない限り、マナーモードにしていても強制的に鳴動してしまいます。そのため、大阪府では「授業中や会議中、式典中、映画館、図書館など、携帯電話が鳴ってはいけない場合はあらかじめ電源を切っておいてください」とお知らせしています。
また、「自動車運転中の方は緊急速報メール・エリアメールがなっても運転に専念していただき危険ですので、携帯電話の操作は絶対にしないでください」ということになっており、たまたまこの時間帯に大阪府を走っている場合でも鳴ってしまうようです。
さらに、大阪府域を対象に「災害・避難情報」を配信するため、他府県との境界付近にある端末は大阪府外でも鳴動することがある、とのことです。
なお、送信されるメールの文面は以下のような感じで既に公開されており、9月5日(水)午前11時に届くはずです。
drill_mail [Wordファイル/22KB]
訓練メール(ドコモ au ソフトバンク共通)
件名:訓練通報 DRILL(大阪府)
内容:訓練。訓練。大阪府で大阪880万人訓練を開始します。実際に地震が起こったときのことを考えてみてください。このメールは訓練用の通報で、実際の災害ではありません。DISASTER DRILL 実行委員会を代表して大阪府より発信しています。
実際の災害時には、身の安全を確保し、適切な情報に基づき近隣の指定避難所に避難してください。
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