Nokiaがフィンランドのサロ工場を9月に閉鎖し西欧での携帯電話生産を終了
By Leo-setä
かつては携帯電話メーカー世界最大手であり、今でもサムスンに次ぐ2番手に位置しているNokia(ノキア)はスマートフォンの普及により厳しい戦いを強いられています。今年2月の段階でフィンランド国内とハンガリー、メキシコの工場で4000人を削減する計画を打ち出し、スマートフォン製造工場はアジアへ移すことを発表していましたが、そのフィンランドにあるサロ工場で、労働組合との間で9月に工場を閉鎖するという合意がなされました。ちなみに、トップ画像は2002年に撮影されたサロ工場。
Nokia finalizes Finnish plant closure, repeats cut plans | Reuters
Nokia to close Salo plant in autumn | Yle Uutiset | yle.fi
ノキアは2011年にサムスンに抜かれるまでは携帯電話の世界最大手で、日本でも事業を展開し「VERTU」という超高級ブランドを出すなどしていましたが、現在は端末販売からは撤退しています。
サムスンに追い抜かれて世界第2位に退いてもなお、世界中で利用されているノキアですが、市場での戦いは厳しく、スマートフォン製造工場をヨーロッパやメキシコからアジアへと移すなどのコスト削減策を打ち出していました。
サロ工場はノキアの母国であるフィンランドにある中核工場で、ノキアが携帯電話事業に注力し始めた1980年代から稼働し、ノキア初の携帯電話端末を生みだした重要拠点でもあります。しかし、生産体制の見直しによって段階的に人員削減が行われ、2012年6月にドイツやカナダの研究開発施設とともに閉鎖されることが決まりました。
これがサロ工場
6月の発表によると、フィンランド国内で3700人、世界中で1万人が人員削減対象となっていました。このうち、サロ工場では今年中に780人が解雇されることになっており、労働組合との合意が得られたので、9月に閉鎖されることとなりました。
これによって、ノキアは西欧での携帯電話生産を終了するということになります。
「盛者必衰」とはいいますが、輝きが失われるのは本当にあっという間ですね……。
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