薪を燃やしてスマホを充電しながらお湯も沸かせる小型のアウトドア用発電機「バイオライトキャンプストーブ」を使ってみた
調理用のストーブとスマートフォンの充電器が合体した「バイオライト キャンプストーブ(129ドル/約1万円)」は持ち運びができる約1キロという重量ながら、薪を使ってお湯をわかしつつiPhoneを充電するという機能を実用レベルで実現しているようなので、実際に購入して使ってみることにしました。
◆フォトレビュー
パッケージはこんな感じ。
箱を開けると「energy everywhere」の文字。
袋に入ったストーブが登場。
内容物はストーブ兼充電器とUSBケーブル、着火剤、取り扱い説明書です。
スタッフバッグや着火剤込みの重量は約1038グラム。
着火剤は以下の様な袋に入っています。
中身は茶色い棒状で、手でちぎって使うこともできます。
充電の際に使用する付属のUSBケーブル。
スタッフバッグから取り出してみましょう。
ストーブの中に発電機が収まっています。
薪を入れて上に鍋を載せることができるストーブ(写真左)とストーブに風を送り火力を調整したり炎の熱を受けて発電したりするためのパーツ。
上記の2つを合わせた重量は約943グラム。
発電機の裏側はこんな感じ。
シロッコファンを搭載しており、ここからストーブの中に送風することで火勢を強めることが可能。
本体に電池を搭載しているので加熱していない状態でもファンを回すことができますが、この状態では充電は使用できません。
ストーブに取り付けるには背面の穴に突起を通して……。
脚を開けばOK。
脚を全て展開するとこうなります。
合体完了。
iPhone 4Sと比較するとこれくらいの大きさ。
ストーブの中に見えるこの突起を炎で加熱することで発電を行います。
発電した電力はUSBポートから出力可能。公式サイトの情報によればピーク時の発電量は4ワット(5V)になるとのこと。
iPhoneに付属するケーブルも接続できます。
◆実際に使ってみた
燃料は木の枝や木の葉に炭など燃やして害のないものなら何でも使用可能。というわけで、今回は日経新聞の朝刊1冊を使うことに。
燃えカスが飛び散らないように強くねじってから使用します。
充電をするのは完全にバッテリーが切れて「要充電」の表示が出ているiPhone 4S。
新聞紙をねじったものを3本ほど入れて……。
火をつけた着火剤を投入。
スグに炎が立ち上がります。
本体にあるスイッチを押すとファンが回転して送風がスタート。大量の酸素を送り込むことで効率よく薪を燃焼させます。
実際に使用している様子は以下の通り。
電源ボタンを押すと、青色のランプが点灯し送風量がアップ。
勢いよく炎が燃え上がります。
ストーブの中央で炎が渦を巻いており、何も無いところで新聞紙を燃やすより強力な火力が得られます。
鍋を乗せれば調理も可能。
火力を最大にしても10分程度の加熱ではストーブの側面はそれほど熱くなりません。
実際にお湯を沸かしている様子は以下のムービーでチェックしてみてください。
たき火でスマホを充電する「バイオライトキャンプストーブ」 - YouTube
なお、室温約30度、無風の環境で薪に新聞紙を使った場合、約8分で1リットルの水を沸騰させることができました。
iPhoneを接続するとちゃんと「充電中」の表示になっています。
電源を入れることができなかったiPhoneが約18分30秒の充電で起動可能になりました。
同じコンディションで使用してもiPadは充電できません。
使用後は新聞紙が燃え終わるのを待ちます。
こんな感じで燃え残りのほとんど無くキレイな灰しか残っていません。
なお、発売元のBioLiteは米国の会社ですが「バイオライト キャンプストーブ」日本からも購入可能となっているので災害時の備えとしてはもとより、キャンプ用にも強くおすすめできる革新的な製品です。
BioLite CampStove
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