大人数でBBQを楽しみながらスマホを充電できるグリルストーブ型発電機「BaseCamp」レビュー


薪を燃やしてスマートフォンを充電できる「CampStove(キャンプストーブ)」は、湯沸かしストーブと充電器が合体したBioLiteのアウトドア製品ですが、直径33cmの焼き網がついて、お湯を沸かすだけでなくBBQや煮込み調理をこなしながらデバイスを充電できるのがBioLiteの「BaseCamp(ベースキャンプ)」です。Kickstarterで出資していた製品がGIGAZINE編集部に到着したので、CampStoveからどれほどパワーアップしているのか、実際にアレコレ調理して試してみました。

NEW! BaseCamp(ベースキャンプ)|プロダクツ|BioLite(バイオライト)|公式ブランドサイト
http://www.biolitestove.jp/menu44/contents178


かなり大きな段ボール箱に入って「BioLite BaseCamp」が到着。


中身はこんな感じで、しっかりと固定されています。


専用の持ち運びバッグ付き。


BaseCampの本体はこんな感じ。


外殻の素材はステンレスですが、燃料挿入口は鋳鉄が使われているので強い火力にも耐えられます。


本体側面には熱で発電するバッテリーが取りつけてありました。空気を循環させるファンと容量2200mAhのリチウムイオン電池を内蔵しており、左側の4つのインジケータランプで蓄電量が分かります。真ん中のランプは火力を表しており、右側にUSBポートが1つあります。


直径33cmの大型グリル。調理設定ハンドルを閉めておくと「グリル調理」で、開放すると「ボイル調理」に切り替え可能。


天板のパーツは取り外せるので、使用後に丸洗いできます。


付属品は灰受け皿・燃料ラック・グースネックLEDライトと説明書。


説明書は7カ国語で書かれており、日本語にも対応しています。


着火剤スティックも付属していますが、2~3回分といったところなので、別で購入しておくのがオススメ。


底部は脚が折りたたまれています。


調理時は脚を伸ばすことで、地面への引火やダメージを気にせずに使えるというわけです。


組み立て方は、灰の受け皿を取り付けて……


燃料ラックをその上に取り付け。


横から見るとこんな感じで、ラックが地面に対して水平になっていればOK。ラックと灰受け皿の間にあるすき間から燃えカスを落とせるようになっています。


これで使える状態。


LEDライトにもUSBポートがあるため、ライトをつけたままでもデバイスを充電可能。


グリルを含め本体が割と大きめなので、大人数でのバーベキューなどで活躍できそうです。


脚を畳んで専用バッグに入れてみます。


ベルト付きなのでショルダーバッグのように持ち運べます。重量は9kgなので「楽々持ち運び」とは行きませんが、BBQセットを持っていくよりはコンパクトな印象。


◆使ってみた「グリル調理編」
というわけでどれほどの充電能力を持っているのか、実際に使ってみることに。燃料は薪・小枝・松ぼっくり・木質ペレットなどで、木炭は推奨されていません。薪はあまり売っていないので、キャンプ場などでは枯れ木を燃料として使用すればOK。


まずはBaseCampの中に火を付けた着火剤を入れて……


薪をくべていきます。


熱を感知すると内部のファンが動作して空気を循環し続けるため、火力の強さは折り紙付き。かなりはみ出していますが押し込んでいくことができるので問題なし。ただし、木炭と違って煙の量は段違いに多め。


効率良く薪を燃やし続けて発生する熱によって、内部のサーモから発電する仕組みです。


火が付いてわずか1分足らずでインジケータランプが反応しました。火力は4段階のうち2を示しており、火力が強いほどに安定して給電できるとのこと。


火力がMAXの状態でUSBケーブルを挿しこんでみます。


すると問題なくiPhone 6 Plusの充電を開始。この後20分間で約10%のバッテリーを充電できました。


最初の薪をくべてから10分ほど待ったら、食材をどんどん載せてみます。あまりの火力にパプリカが一瞬にして灰になりかけました。


ウインナーはパリッとジューシーに焼けています。


分厚いハンバーグは中まで火が通るのか不安だったのですが、問題なく焼き上げることに成功。パンに挟んだ焼きたてのハンバーガーはたまりません。


さつまいもの輪切りも中までしっかり火が通っており、火力は申し分なし。薪の消費も速いので燃料は多めに用意する必要があります。


20~30分に1回は灰を取り出すことで、効率良く燃料を燃やし続けることができます。灰が取り出しにくい場合は燃料ラックを外してしまってもOK。


「この火力の強さなら……」ということで、鶏もも肉のぶつ切りやジャガイモなどを焼いてみます。


鶏肉の脂が落ちて火力がすさまじいことに。


あっという間に焼けていきます。目を離すと焦げてしまうので調理中は要注意。


ライトをつければ暗くなってきてからもBBQを続行できます。


鶏肉は中までしっかりと火が通っています。皮はパリパリ、中はジューシーで、炭火焼きとはひと味違った味わい。この火力なら「巨大な牛肉の塊を豪快に焼く」という夢を実現することも可能。


GIGAZINEではこれまでBioLite発電シリーズの「キャンプストーブ」や、お湯を沸かして10Wで発電する「The PowerPot X」などの発電グッズをレビューしてきていますが、いずれのデバイスも電源の切れたスマートフォンやタブレットの充電には出力不足でした。

というわけでBaseCampの実力を確かめるべく、まずはバッテリーを空にしてあるXperia Z2を充電してみると、20分ほどで20%近くまで復旧させることができました。


続いてNexus 7が発電できるのか試してみます。充電自体は始まるのですが、10分後のバッテリー残量は減ってしまっており、BaseCampの蓄電残量も減ってしまうという結果に。


USB簡易電圧・電流チェッカー」で実際の電流と電圧を計測してみると、スペック通りの5Vの電圧が出ています。


電流は1.09Aだったので、2Aが必要なタブレットに対しては出力不足の様子。充電できるのはスマートフォンのみと考えた方が良さそう。


◆使ってみた「ボイル調理編」
日を改めて、ボイルの威力がどの程度なのか実際に確かめます。まずは着火剤と薪を燃料口へ投入。


調理ハンドルをスライドさせると……


中心から炎が1点に集中して吹き上がってきます。これで鍋を置けばボイル調理が可能というわけです。


薪をじゃんじゃんくべて火力をあげまくっている様子は以下のムービーから見ることができます。

BioLite「BaseCamp」の火力はこんな感じ - YouTube


横から見ると、フレームアウトするほどの火柱。


仕込んでおいたおでんを置いてみました。取っ手が溶けないか心配でしたが、鍋を置くと炎にフタができるので、溶けることはありませんでした。


ただし、火力はガスコンロとは比べものになっておらず、マグマのようにボコボコと沸騰しまくっています。


BaseCampでグリル調理を行っている様子は以下のムービーから見ることができます。

BioLite「BaseCamp」でおでんを猛烈にグツグツしている様子 - YouTube


ボイル調理は火力の調節が難しいものの、なんとか完成。


大根もしっかりと柔らかく煮込まれています。あまりアウトドアでおでんを食べたことはありませんが、寒い冬にはぴったり。電源インフラが整っていない発展途上国などでの使用を考慮しているため、メイン料理もこなす火力が出るようになっています。ただし、安物の鍋だと穴が空いてしまうかもしれないほどの火力です。


最後に、日本で手に入りやすい木炭は使えるのか?ということを確かめるため、備長炭に火を付けてみました。空気が循環し続けているので、普通なら火付けに苦戦する木炭ですが、着火剤を入れて放置するだけでOK。


しかし、木炭が真っ赤っかになっても火力レベルは「2」から上昇せず。BaseCampを使うなら、薪や枯れ木などを使うべき、ということでした。なお、薪はヨドバシ.comなら3kgで税込1060円で販売しており、3kgあれば大体3時間強の間バーベキューが楽しめました。


なお、BaseCampは記事執筆現在、Amazonで税込5万760円で販売しています。3~4人くらいでBBQを行うには最適なので、アウトドアが好きな人は1台持っておくと重宝するかもしれません。

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