コーヒーをラーメンに混ぜてフルーツをトッピングした「アイスコーヒーヌードル」を実際に食べてきました
ラーメン店やコーヒー店は日本中の至る所にありますが、その2つを融合した料理というのはほとんど聞いたことがありません。ところが、亜呂摩(アロマ)というお店では、アイスコーヒーをスープに混ぜ、さらに麺にも練り込んだ料理を提供しているというので、実際にお店に行って食べてみることにしました。
店舗の場所は東京都葛飾区宝町2-19-16。スカイツリーからもそれほど遠くない東京の下町にあるお店です。
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最寄り駅は「京成電鉄のお花茶屋」。
普通の住宅街を10分ほど進むと……。
「亜呂摩」の看板が見えます。
店構えはごく普通の喫茶店のようです。
節電のため店内はかなり暗いですが、営業中。
内部はこんな感じ。アットホームな雰囲気のお店です。
「アイスコーヒーヌードル(700円)」の写真付きメニューはこんな感じ。
カルビ焼定食(1000円)、さばみそ定食(700円)など一般的な食事も提供されています。
もともとは喫茶店なので、アメリカン(400円)やアイスコーヒー(450円)などのドリンクも充実。
店内には生野陽子さんや石塚英彦さんのサインや……
石塚さんの写真が飾られています。
情報ノートも置かれており……
コーヒーヌードルを食べに来た人々のコメントがたくさん書き込まれています。
中には九州の大分県から来たという人も……。
なぜか、店内にはペットボトルを加工した花瓶っぽいオブジェが沢山あります。
ティッシュ入れもペットボトル製。
そして、なぜかちょうちんもあります。
注文から10分ほどで「アイスコーヒーヌードル」が登場。具はアイスにゆでたまご、サラミ、ナルト、キウィにハムとかなり異色。なお、このラーメンは冷製仕立てです。
輪切りのサラミは……。
なぜかバナナの上に貼り付けられています。
ナルトも……。
バナナとセット。
「ペロン」とめくると輪切りのバナナがあります。
キウィはこんな感じ。
ゆで卵は固ゆでです。
そして、黄身の中心にはコーヒー豆が埋め込まれています。
センターには1スクープ分のバニラアイスが鎮座。
半月型のハムはこんな感じ。
コーヒーが練り込んである自家製麺は以下の通り。ラーメンというよりは蕎麦に近い食感ですが、口に入れた瞬間に「ブワッ」とコーヒーのあの香りがするので、これ以外の何物にも例えることができないくらい特異な味になっています。
スープはカップ半杯分くらいのコーヒーと蕎麦つゆのようなダシ、牛乳を混ぜた物。かなり甘めの味付けなので、シロップを入れたアイスコーヒーを飲んでいるような感覚になりますが、当然しょっぱくもあるので、もはや何を食べているのか理解できないほど複雑な味。
さらにアイスが溶けてくると甘みが増し……。
麺に絡めて食べるとスイーツなのか蕎麦なのかわからない、今までの料理の区分では語ることができない新しい領域に到達した「何か」を食べることができます。
スープに浮いている赤いものはラー油ではなくゴマ油だとのことですが、コーヒーの香りが強いので存在感はほとんどありません。
さらにチーズもトッピング可能。
乳臭い独特の香りがキツいので、かなりのチーズ好きでなければ避けた方が無難。
ちなみに、この「コーヒーヌードル」をメニューに加えたきっかけをマスターに聞いたところ「もともと喫茶店がしたかったんだけど、コーヒーだけの店じゃ特徴がないっていうか、弱いと思ってね。だから、コーヒーを使ってなんかプラスアルファをやってみようと。それで30年くらい前にコーヒーメンを作って、そんでもって10年くらい前のラーメンブームの時にコーヒーヌードルも始めたんだよ。最初は普通のスープに入れてやってたけど、なんかおもしろくないってんで、思い切ってスープにもコーヒーを入れちまったってわけ」とのこと。
メニューには含まれていませんが、食後にサービスでアイスコーヒーを一杯出してもらえました。酸味は抑え気味で香りが強く口の中をさっぱりとさせてくれる1杯です。
「コーヒー麺」は電話やファックスでも購入可能。
店内でも一袋税込み300円で販売されています。
パッケージはこんな感じ。
沸騰したお湯で5~6分ゆでるだけでOK。
内容量は約200グラムです。
なお「コーヒーメン」は30年前から販売しており、亜呂摩が商標登録をしているとのこと。また、今後は「カフェまんま」というコーヒー茶漬けのような料理も製品化する予定とのこと。
というわけで、「アイスコーヒーヌードル」はラーメンとコーヒーという割と万人ウケする料理を組み合わせつつ、元の飲み物や料理とはまったく別物になっていることは間違いありません。なので、ラーメンやコーヒーがそれぞれ単体で好きだからといっておいしく感じる味ではなく、かといって他の何かに例えることができる味でもないため「とにかく変わった料理にトライしたい」、「話のタネになるような珍しい食事がしたい」といった人におすすめです。
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