取材

3億円を投じて東レが作った時速147kmで走るカーボン製電気自動車「TEEWAVE AR1」の実車を間近で撮影してきました


鉄より約10倍も丈夫で重量は1/4というカーボンファイバーを使用して作られたEV(電気自動車)のコンセプトモデル「TEEWAVE AR1」が「人とくるまのテクノロジー展」に展示されていたので間近に行って「ペタペタ」と触りながら実物を撮影してきました。

製作したのは東レで、同社の持つ炭素繊維の加工技術をアピールする為に3億円を投じて実際に走れる車両を作成したとのこと。


最高時速は約147kmで、フル充電の状態からは約185キロの走行が可能。


車体重量は約846kgで、金属主体で作られた一般的な電気自動車に比べて4割以上も軽量化されています。


主なスペックは以下の通り。


横から見るとこんな感じ。


完全なスポーツドライビング仕様で、設計やデザインを行ったのはF1のデザインも行っていたゴードン・マレーさん。


外装だけでなく、内部フレームもカーボン製。


ステール製の車体に比べて部品点数を1/20にすることが可能で、成形時間も10分の1以下。


さらに、衝突時の安全性を高めるクラッシュボックスもカーボン製で、こちらもスチールと比較して約2.5倍のエネルギー吸収を実現しています。


車体後部やフロントガラス周辺はいかにもカーボンといった感じの見た目。


座席から床も全てカーボン製。


ドアはとても軽量なので驚くほどスムーズに開閉できました。


このモデルの市販予定はありませんが、東レは2015年以降から自動車メーカーに向けたカーボン部品の本格供給をめざすとのことなので、似たようなモデルは市販される日もそう遠くないのかもしれません。

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in 取材,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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