巨大な赤いボールが突然、世界中のあちこちの場所にあっという間に膨らんで出現する「RedBall Project」
いつもの街角を何気なく曲がったら真っ赤な巨大ボールが道をふさいでいた、という一瞬ぎょっとしてしまうことが起こるのが「RedBall Project」です。これはアーティストのKurt Perschkeさんが立ち上げたプロジェクトで、世界中の街のいろいろな場所で巨大ボールを膨らませ、人々に楽しんでもらうというもの。見慣れた風景に赤い巨大ボールがランダムに置かれている、なかなかシュールな光景は以下から。
RedBall Project
http://redballproject.com/
建物の隙間に。
By PJMixer
柱の間に。
噴水に打たれながら。
By The Giant Pikachu...
コンテナに潰されるようにして。
By The Giant Pikachu...
テラスを占拠。
By Belinda Ireland
路地も行き止まりに。
By PJMixer
何事もないようにチェスに興ずる人々。
By kendoman26
高架下にも。
By kendoman26
荘厳な建物にも紅一点。
By wvs
このボールはそれ自体にオブジェとしての意味があるというよりも、むしろボールを見た人の想像力を掻き立てるという点にポイントがあります。Kurt Perschkeさんは世界中の街にこの赤いボールを仕掛けますが、それを見た人々はボールで遊んだりスケッチしたり、あるいは「これはむしろあっちに置いた方がおもしろいよ!」とアドバイスをします。そうすることによって人々はただの見物人ではなく、アートの参加者になるというわけです。一見シュールな巨大ボールですが、日常に埋もれてしまっている人々の想像力にアクセスするための扉としての役割を果たすのです。
シカゴの街角や公園、橋の上などに出現した巨大な赤いボールを見た人々の反応は以下から。
RedBall : Chicago (Winner ADDY) on Vimeo
おばあちゃんも、
警察っぽい女性もカメラを構えます。その先には……
建物の間の巨大RedBall。
おじさんもパシャリ。
若い女性もパシャリ。
道行く人が思わず写真をとってしまうのも仕方のない存在感。
仕事中の男性まで。
こちらはRedBallをスケッチする女性。
ニュースでも大きく報道されました。
ぷう~と膨らむRedBall。
街のオブジェの下に。もともとこういうものだったと言われてもわかりません。
こちらは橋の上。
公園。
細い路地を占拠。
建物の下に。
みんなで記念撮影。
この男性はRedBallに突撃しています。
ダイブ!
ど~ん。
叩きまくってストレスを発散する少女。
足蹴に。
ナナメ!
通常サイズのボールが豆粒に見えます。
みんなでジャンプ!
おりゃ~。
逆立ち。
次はRedBall イン 台北。以下は、どのようにボールが設置されるかがよくわかるムービーとなっています。
RedBall : Taipei on Vimeo
台湾、台北。
閑散とした朝の街に……
RedBallが持ち込まれます。
フタを開けて、
中に入っている道具を取り出し、
まだしぼんでいるRedBallを道に広げます。
空気を送り込むと、
ゆっくりとRedBallが膨らんでゆきます。
では、このRedBallを台北市内のあちこちに出現させてみましょう。まずは、ナショナルシアター。
ずるずるとRedBallを引っ張ってきます。
それを通路の下において、
膨らませます。
左端にちょこっと見えているのがRedBall。
通行人もびっくりして凝視。
次は西門町映画街のすぐ近くにあるシネマパーク。
突如現れたRedBallを満喫する男性。
離れてみるとこんな感じ。なかなか異様な光景……
龍山寺近くの街角にも設置してみました。
ものすごくエスニックな空間に、
RedBallを運び込みます。
階段を上って、
屋上へ。
びろ~んとRedBallを建物の外に放り投げます。
それをぷう~っと膨らませると……
建物に押しつぶされるようにしてRedBallが出現。
日本統治時代の建成小学校を改装して作った美術館、「MOCA」。
美術館の入り口にRedBallを設置。
入り口を完全に占拠します。これはもう横から入るしかない感じ……
社会見学に来ていたっぽい子供たちもむぎゅ~っとおしくら饅頭。
建物の中から見るとこんな感じ。
完全に片付けてしまうその瞬間まで遊ベます。
ペチャン。
それをみんなでくるくる畳んで……
最後にぎゅっとしばって終わり。
RedBall Projectは台北やシカゴだけでなく、アブダビ、シドニー、スコットランド、トロント、ポートランドなど世界中の街で展開されています。年齢や性別、文化などの垣根を越えて誰もが楽しめるこのアートは、いつか日本にも出現するかもしれません。
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