試食

明星「中華三昧」初のカップ麺化、あの風味はどこまで再現されたのか?


明星の「中華三昧」シリーズは1981年より本格中華の即席麺としていろいろな商品を送り出してきましたが、今回なんとシリーズ初の縦型カップ麺が発売されました。中華三昧といえば袋型の即席麺というイメージが強いのですが、満を持して登場のカップ麺はどんな味に仕上がっているのか、実際に食べて確認してみることにしました。

中華の名店の美味しさが手軽に味わえる「中華三昧」ブランドから、タテ型カップめん新発売

こちらは「四川飯店 担々麺(シセンハンテン タンタンメン)」(税別170円)。容器を覆っているフィルムをとった段階から、ふわりとゴマの香ばしい匂いがします。


上部には液体スープが貼ってあるので、間違って捨ててしまわないようにちゃんと取っておきます。


栄養成分はこちら。ノンフライ麺のためカロリーは1食(68g)あたり273kcalとカップ麺としては低めです。


原材料名です。袋麺の中華三昧といえば、「スープと麺だけ」という内容で具はお好みで自分で足すのが通常ですが、今回はカップ麺ということで豚やチンゲン菜などの具が含まれています。


では、早速お湯を注ぎ、4分待ちます。


具は割と麺の下の方にたまっているので、よく混ぜましょう。


そして液体スープを入れます。


グルグルと混ぜていただきます。スープからはゴマの香ばしい匂いが、しっかりと感じられ、味は辛さも無くまろやかで非常にあっさり、そして細麺のコシがありつつもソフトな食感との組み合わせで、どんどん食べていける感じです。具の存在もしっかりと感じられ、特にチンゲン菜のシャキッとした歯応えがいいアクセントになっており、スープはあっさり味、そしてノンフライ麺なので余分な油っぽさがない食べやすい味に仕上がっています。


カップ麺がどれほどのできなのか調べるために、次はおなじみの袋麺バージョンを食べてみることにしました。こちらは袋麺の「四川飯店 担々麺」(税別140円)。


お鍋でグツグツと煮込んで……。


完成です。スープに混ぜられたゴマの香ばしい匂いが食欲を誘います。スープの味はカップ麺よりも濃厚、そしてゴマの風味が強く感じられ、同時に香辛料のアクセントが辛さを抑えつつもしっかり効いていてコクがあり、これが舌触りのいいツルツルとしつつもコシがしっかりと感じられる麺にしっかりと絡みます。


袋麺と比較してみるとカップ麺はスープの香りやコクがかなり弱くなっていることがわかりますが、これは決してカップ麺の出来が悪いのでは無く、というよりむしろカップ麺単独で考えるならばよくできている部類ではあるのですが、袋麺の完成度があまりにも高いため、こういう評価にならざるを得ない、というわけです。

一方こちらは「赤坂榮林 酸辣湯麺(アカサカエイリン スーラータンメン)」(税別170円)。


こちらも上部には液体スープがついています。


栄養成分です。気になるカロリーは1食(66g)あたり246kcal。


原材料名です。かやくには味付卵、チンゲン菜、味付しいたけなどが含まれています。


フタを開けると、調味料が麺にしっかりとつけられた状態であることが確認できます。


お湯を入れて、しばし待機。


できました。具はやはり下の方に固まっているので、底からしっかりとかき混ぜていきます。割とサイズの大きい味付卵、しいたけなどの具が出てきました。


液体スープを加えていただきます。スープは酸味がよく効いていてスッキリとした味わいです。また、具の存在感が際立っており、特にフワフワの味付卵が食感を楽しめる程度の大きさでしっかり入っているのが特徴。ノンフライ麺で、脂ぎった食感が無いので、酸味の効いたサッパリとした味わいを求めるならオススメです。


こちらも袋麺と比べてみます。袋麺の「赤坂榮林 酸辣湯麺」(税別140円)は4/2(月)にリニューアル発売されたものです。


早速鍋に入れてコトコトと煮込んでいきます。煮立ったスープからゴマ、そして酸味の効いた香りがフワリ。


なんと言っても特徴的なのはスープの酸味で、よく効いてはいるのですがスープのうま味を消すこと無くしっかり味の底支えをしている感じ。酸味と同時に辛さも感じられるのですが、これは飲むたびにピリリとした味が増していきます。そしてこのスープにはとろみがついており、アツアツの状態で細麺にトロリと絡むのが、なんとも絶妙な味わいの深さを作り出してグッド。


比較すると、カップ麺は辛さが抑えめにしてあるため酸味がダイレクトに感じられ、また袋麺ほどにとろみが無いために麺へのスープの絡みが若干弱くなっておりその分あっさりした感触で食べることが可能です。全体的には袋麺の味をそのままマイルドにしたもので、割とよく再現できています。

要するに、カップ麺バージョンの方は「中華三昧」の入門的な位置づけとして考えれば妥当で、もし「中華三昧」を初めて食べるのであればまずはカップ麺のものを食べてみて、「これはウマい」と感じたのであれば、改めて袋麺の元からあるバージョンを食べるとよい、というわけです。さらに、カップ麺バージョンの方はちゃんと具が入っているのですが、袋麺バージョンは当然ながら具が無いため、そのあたりの差をどう考えるか、さらにお湯を注ぐだけのカップ版に対して、鍋が必要な袋版という手間の差をどうとらえるかがポイントとなっており、「面倒だけど中華三昧のあの味が良い」というのであればカップ版、「面倒でもいいから一切手抜きのない中華三昧を!」と願うのであれば袋版、ということになります。

なお、「中華三昧」は他にもシリーズがあるので、できればそちらの製品化にも期待したいところです。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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