取材

世界で2番目に美しい本屋さんで、優雅な時間に浸ってきた


「世界の美しい本屋ランキング」で2位に輝いたアルゼンチンはブエノスアイレスのEl Ateneo。古くからの劇場をそのまま本屋にしたというそこは、本屋と呼ぶにはゴージャス過ぎる、いつまでも優雅な時間が流れる空間でした。

こんにちは。世界新聞社の松崎敦史です。世界一周中のわたくし、今、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにいます。僕の南米の旅ももうすぐ終わりです。3月末にヨーロッパに飛びます。

高層ビルが目立つブエノスアイレス。近年再開発が進み地価もどんどん上がっているのだとか。


スペインコロニアル様式やフランス様式の建物を街中で見ることができます


ファッションの街らしく、繁華街にはブティックが立ち並びます。


ブエノスアイレスの地下鉄は、日本の地下鉄のモデルになった車両もあるとか。木がいい味出してます。


街で見かけたおもしろい広告。墨で塗りつぶしたような加工がしてあります。


ところで、ブエノスアイレスに「世界の美しい本屋ランキング」(2008年イギリスのThe Guardian紙による「The world’s 10 best book shops」)で2位になったという本屋があるというので、急いで行ってきました。

El Ateneoは街の繁華街であるサンタフェ通りにあります

より大きな地図で El Ateneo を表示

入り口から既に洗練されたものを感じます


El Ateneoの裏に前身の劇場の屋号が残っています


見上げてみます。風格のある建物です。


こんな彫刻も


確かに本屋のようです


店内はクリーム色の壁で統一されていて、スタイリッシュな印象を受けました。


少し進むと円形の吹き抜けになったスペースがあります


見上げてみます


天井にはシャンデリア


円形のスペースから入口を振り返るとこんな感じ。上階にも本があるようです。


店頭にはアート関係の本が多く置かれていました


安藤広重の本も


奥に進むと、こんな光景が広がっていました。


優雅すぎます……。確かに荘厳な内装なんですが、息の詰まる感じはまったくありません。ゆったり時間が流れています


細部の装飾にも目が吸い寄せられます




ステージの上の装飾


照明も雰囲気がある


見上げると……


見事な天井画。イタリアの画家Nazareno Orlandiによるもの。


前身のGRAND SPLENDIDはタンゴ歌手のCarlos Gardelが舞台に立ったこともある、1919年に建てられた由緒ある劇場でした。その後劇場は映画館となり、そして本屋となったそうです。ちなみに、El Ateneoは書店チェーンで、扱っている本は普通の本屋と基本的に同じだそうです。

ちょっと探検してみましょう。

なんと、ステージ横の観覧席で……


読書ができます


レジもゴージャス


地下へのエスカレーターから見上げます


劇場時代の写真が飾られていました


奥にはステージが


カフェになっています


せっかくなんでお茶でも


洒落てます


ステージの裏の壁には何やら年季の入ったレバーやスイッチ


カフェオレとレモンパイ(約960円)。やはりそれなりのお値段。


天井を見上げます


非常に優雅なティータイムでした


3階まで登れるようなので行ってみます


2階から1階を見下ろします。入り口付近の円形スペースの上に出ました。


皆さん読書タイム


3階に行ってみます


上から眺めると、


一層素晴らしい


最近日本では本屋離れが進んでいますが、こんなロケーションなら用がなくても思わず足を運んでしまいそうな素敵な本屋さんでした。

(文・写真:世界新聞社/松崎敦史http://sekaishinbun.blog89.fc2.com/

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in 取材, Posted by logc_nt

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