メキシコのタバコの警告表示が強烈すぎる
現在、メキシコのほぼ真ん中に位置する、グアナファトという街にいます。先週のメキシコ国境の街・シウダ―フアレスから一気に南下(バスで24時間/約8000円)、第二の都市・グアダラハラを経由して今に至ります。
ということで、みなさん、こんにちは。世界新聞社の松崎敦史です。ピンクが現在地、青が経由地
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グアナファトは「メキシコで一番綺麗な街」と言われるだけあって、そのカラフルすぎる街なみは、童話に出てくる中世の街並みを思わせます。
街全体が世界文化遺産に登録されています
夕暮れ時、街に明かりがともりはじめる
ところで、メキシコ最初の街、シウダ―フアレスのバスターミナルでタバコを買ったときのこと。キオスクのおばちゃんから渡されたマルボロ(約240円)を見て、ぎょっとしてしまいました。
バスターミナル内のキオスク
なんだこれは!?
これが噂の……
裏には警告文が書かれてあります
喫煙への警告表示がえげつない国があることは知っていましたが……。
メキシコの路上でよく見かけるキオスク。たいていタバコが置いてあるわけです。
インドやネパールでも見かけたのですが、タバコがバラで売られています。
これはちょっと圧巻
と言う訳で、色々なパターンの警告表示を集めてみました。メキシコの警告表示は視覚に訴えるパターンと、ストーリー性のあるパターンに分けられると思います。
<視覚に訴えるパターン>
口腔がんの患部を強調
心臓発作と書いてあります
直訳すると「有毒な製品」
吸いがらの上に胎児が……
ストーリー性のあるパターン
(タバコが原因の)心臓疾患で死んだ父親を悲しむ娘でしょうか
片足のない男と子ども
(タバコが原因の)何らかの病気に苦しむ父親とその子どもでしょうか。表情が切実。
中には飛躍しすぎなのもありますが、どれもこれも喫煙者(筆者も喫煙者)にとってはなかなかキツい写真です。当のメキシコ人スモ―カ―はこの警告表示に対して「確かに気持ちのいいもんではないな。でも、喫煙が身体によくないのは事実だからな。政府は禁煙キャンペーンをすすめているし、仕方ないよ」と冷静な反応でした。
路上で堂々と一服。当たり前なのか、周囲もあまり気にしてる様子はない。
工事現場で仕事しながら一服
メキシコでは公共の場では禁煙の場合が多い。特にレストランではほとんど吸えない。
キャメルの限定パッケージにも警告表示
スーパーで販売されていたタバコ
そもそもメキシコの喫煙率というのは、どうなんでしょう?OECD Health Data2011によると……
男性21.6% 女性6.5%
日本がそれぞれ36.6%と12.1%なので、日本より低いんですね。喫煙率が低い国が、高い国より強い警告を出すといのは、なんとも不思議な話です。日本のタバコにメキシコのような強烈な警告表示が踊る日も近いのかもしれませんね。
(文・写真:世界新聞社/松崎敦史
http://sekaishinbun.blog89.fc2.com/)
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