本場ドイツ製法ソーセージ&ベーコンはレベルが違う、「プロージット」恐るべし
なめらかでつやつやとしたソーセージ「ヴィーナー」、荒挽き肉にハーブ系香辛料のマジョラムが効いたドイツ南西部プァルツ地方の荒挽きソーセージ「ペルツァー」、ドイツの定番の香辛料が効いたどっしりとシャープな切れ味のソーセージ「クライナー」、愛媛産の豚バラ肉をじっくり熟成させた「ベーコン」、これら4種を1パックに詰めたのが「プロージット ダーリエセット」です。
この「プロージット」シリーズは日本食研が全力全開で作っており、主原料は愛媛県産の豚肉、その中でも赤身の強い肉を選別し、沖縄海水塩を使用、さらに素材の持ち味を生かすだしをベースにした調味液を使っています。調味液も無理矢理注射したりするのではなく、肉が本来持つ浸透力だけを利用して11日間漬け込み、桜チップを使用してほんのり薫るライトスモークに仕上げています。
ハム・ソーセージ|ドイツ本場の製法とこだわりの素材を使ったハムソーセージ 日本食研のプロージット
http://shop.nihonshokken.co.jp/prosit/index.html
これだけの手間暇をかけるため、なんと「ご注文をいただいてから一つひとつ丁寧にお作りいたします」とのことで、スーパーで売っているソーセージやベーコンとは完全に一線を画しており、これからの季節の贈り物としてぴったりなわけですが、どれぐらいふさわしい感じに仕上げられるか挑戦してみました。
届いた箱を開封、ぱかっとな。
このサインは何かというと、1984年にドイツへ渡航してハム・ソーセージ製造研修留学を行って本場の技術を会得した日本食研株式会社 ハム研究工場長 仲渡雄二氏のもの。
箱からセットを取り出してみます、よいっしょっと。
ソーセージ3種類+ベーコン、肉まみれ。この段階でおもむろに開封して突き破ってかじりつきたくなるのですが、ガマン。
まずは表面がつるっとして柔らかな印象の「ヴィーナー」から。ボイルして食べるとグッドな味になるとのことなので、お湯を沸かします。
で、単純にボイルするとうまみが全て抜けきってしまって出し殻のようになるため、「沸いたお湯の火を止めてからヴィーナーを入れる」のがコツ。
入れてから5分経ったころが食べごろ。さっと取り出すぐらいでちょうどいいわけです。
普通のボイルしたソーセージは放っておくとちぢんだり、しわになったり、脂肪分が固まっておいしくなくなってしまいますが、このヴィーナーは冷めても味はほとんど変わらず、やわらかいまま。
この質の高さはまさに特筆すべき点です。
このとおり、独特の表面がつるっとしたような、やわらかな雰囲気がちゃんとあります
次は「クライナー」「ペルツァー」をフライパンで焼くことに。
まずは「クライナー」から。
じゅじゅー。手前2本が焼き目を付けたもの。
見ての通り、かなりよい感じに。香りも非常に良く、これは焼いているだけで「おお、普通のと違う!」というのが露骨に分かります。
今度は「ペルツァー」。中火でゆっくり焼きます。
ころりん
「そこらのソーセージと全然違う!」というのが実感できる香りが広がります。
油を引かずに中火でゆっくり焼いてもおいしいとのこと。
フライパンから取り出したところ。かなりうまそふ。
この長さが圧巻
ラストはベーコンを厚切りにして焼くことに。このときに使う包丁はかなり研いでおいた方が圧倒的に切りやすいです。
フライパンにどっさり
焦げ目が付いてこれまた美味しそうな感じに。
じゅじゅー
普通のベーコンと違って赤身がぎっちり詰まっており、スカスカした感じや、ふにゃっとした感じは一切無く、ぷりっぷりです。
そんなわけで、盛りつけ開始、やわらかい印象の「ヴィーナー」から。
完成。このような感じで盛りつけても全く見劣りせず、贈答品としてのクオリティは一級品。味としては普通のソーセージと違い、隅々まで隙間無く肉が詰まっている感じ。だからといってぎゅうぎゅうのかたさはなく、やわらかくふんわりとしている噛み心地で、ぱりっといけます。
次は「ペルツァー」&「クライナー」
完成。ドイツ仕込の方法ながら、塩分や風味に関しては日本人になじみやすいように調整し、味付けを開発したとのことで、ビールに良く合う典型的な味。これはもうとにかくきっちり「肉」の味がしており、すさまじく味がどちらも濃厚。皮はパリっとしており、噛むだけでレベルが違うことが分かる感じ。肉汁がしみ出すと言うよりも、肉汁をぎゅぎゅぎゅぎゅっと密封して閉じ込めた感じの味わいになっており、口の中で一気に破裂するような感覚がします。これらのソーセージ一口で、5本分ぐらいの味わいがあり、満足度は非常に高いです。
最後はベーコン
こうやって盛りつけておせちのお重風に。
完成!プロージットとはドイツ語でカンパイの意味なので、おもむろに「プロォォォォジット!」と叫びながら食べるとより一層おいしくなるはずです。見た目は非常にアブラギッシュな感じがしますがさにあらず、これまたガッチリと中まで味が濃厚に染み渡っているだけでなく、赤身がきっちりと閉まっており、非常に密度が高い。一口かじるだけでその差は歴然で、「ジューシー」でありながら食べ応えはきっちりと確保、しかもだからといって脂っこいことは全くなく、むしろ味わい深く、コクもあるという、実に段違いの次元を感じられます。正直、このベーコンはレベルが違いすぎます。
使用する豚肉は愛媛県産(日本食研本社のある地元、地産地消)を100%使用しており、受注生産なので使用分だけをよりフレッシュな状態で仕入れ、その後じっくりと熟成させて旨味を出しているとのこと。何がフレッシュなのかというと、豚肉にはどの工程にも冷凍を行っていないため、豚肉の旨味がしっかりと保たれている、ということです。肉は手作業で丁寧に掃除され、各部位に分けて作っているので、注文から1ヶ月ほど待つ場合もあるそうですが、その価値はあります。
なお、贈答用として熨斗シールを付けることができ、熨斗に名前を入れることはできないのですが、商品発送段ボールに貼ることは可能。
ソーセージだけでなくロースハムやホワイトロースハムもあり、「大切な相手に贈るものなので、本当にそんなに感動するぐらい美味しいのかどうかを確認したい」場合のために「プロージット テイスティングセット」というのもあります。いつもの味と全く違うので、まずは自分へのご褒美ということで思い切って買って試してみれば、その威力は実感できます。
・オマケ
で、この撮影準備はとにかく大変でした……普段の試食レビューよりも気合い入りすぎ。これぐらいのことをしなければならないぐらいの味だ、ということです。
ハム・ソーセージ|ドイツ本場の製法とこだわりの素材を使ったハムソーセージ 日本食研のプロージット
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