ゲーム機の熾烈なシェア争いを戦争形式で描く「第4次ゲーム機大戦」

E3 2011で任天堂の新ハード「Wii U」が発表され、ゲームハードの覇権争いがいっそう激しさを増している昨今ですが、ファミコンの時代から連綿と続く戦いを描いたムービー「ゲーム機大戦」シリーズに新作「第4次ゲーム機大戦」が登場しました。
第4次 ゲーム機大戦 ‐ ニコニコ動画(原宿)
第4次ではついにスーパーファミコンが登場し、メガドライブやPCエンジンと熾烈な戦いを繰り広げますが、まだゲーム機大戦を見ていない人のために、これまでの「ゲーム機大戦」の流れについておさらいしてみます。
◆初代「ゲーム機戦争」(第1次ゲーム機大戦):日本発のゲーム機からファミコン登場まで
ゲーム機戦争 ‐ ニコニコ動画(原宿)

初代の「ゲーム機戦争」では、日本初の家庭用ゲーム機「テレビテニス」の登場から、ファミコンの登場までの歴史が描かれました。

この時代に現れたさまざまなハードの特徴と、市場での戦いぶりが、戦争形式で展開されていきます。

戦いの中で散ってゆくゲーム機たち。

初代ゲーム機戦争では、印象的なゲーム機たちが多数登場しました。これはトミーの「ぴゅう太」。

当時、海外で最大のシェアを誇った「Atariシリーズ」の来日も描かれています。

ファミコン登場前の勢力状況。

そしてついにファミコンが登場。

ファミコンの圧倒的な戦力の前に、なすすべなく後退してゆく各社。

◆「第2次ゲーム機大戦」:ファミコンによる任天堂の圧倒的な覇権確立
第2次 ゲーム機大戦 ‐ ニコニコ動画(原宿)

第2次では、ファミコン登場後、その圧倒的な人気の前に敗れていったハードたちの戦いが描かれています。これは学研の「TVボーイ」。

日本物産(ニチブツ)の「マイビジョン」は、明らかに麻雀しか意識していないその形態が特徴的でした。

あらゆるゲームハードがファミコンに駆逐されてゆきます。

「セガ・マークIII」がファミコンに一矢を報いますが……

なんと今一歩のところで後の世界的なビッグタイトル「スーパーマリオブラザーズ」が登場。任天堂の覇権は続きます。

◆「第3次ゲーム機大戦」:次世代機(16bit機)登場による三国鼎立体制
第3次 ゲーム機大戦 ‐ ニコニコ動画(原宿)

第3次では、ファミコンの独走にもかげりが見え始め、ソフトの低コスト化を図って「ディスクシステム」が導入されます。

そしてついに次世代機である「PCエンジン」がNECから登場。

ファミコンの独占体制だった市場において、PCエンジンは強力なライバルとなって立ちふさがります。

ここで社会現象ともなった「ドラゴンクエストIII」を自陣に迎え入れ、次世代機に対して一歩も引かないファミコン。

さらにセガから「メガドライブ」が登場。

こうして任天堂、NEC、セガによる長い三国時代が幕を開けたのでした。

ハードの性能で他社に劣る任天堂は、「スーパーマリオブラザーズ3」など、強力なソフトで対抗。

さらに「スーパーファミコン出る出る詐欺」とも言われる情報戦術を展開。

PCエンジンやメガドライブなど、次世代機への乗換えを考えるユーザーに「もうすぐスーパーファミコンが出るならしばらくファミコンでがまんするか」と思わせ、シェアをつなぐ作戦に出ます。

あと一歩のところで頑強な抵抗を続けるファミコンに止めを刺すべく、セガがキラーコンテンツ「テトリス」の導入を画策。当時アタリ社の子会社だったテンゲン社からサブライセンスを取り付けます。

しかし、ここに任天堂に強力な援軍「ゲームボーイ」が登場。

しかも、当時冷戦のさなかにあった情勢にもかかわらず、ソ連外国貿易協会と直接交渉を行い、家庭用ゲーム機向けのソフト販売に関する独占ライセンス契約を締結。テトリスはメガドライブからではなく、ゲームボーイから発売されることとなりました。

◆「第4次ゲーム機大戦」:スーパーファミコン登場
第4次 ゲーム機大戦 ‐ ニコニコ動画(原宿)

第4次では、ファミコンが次世代機との最後の戦いを演じます。

その裏で着々と開発が進められているスーパーファミコン。

しかもCD-ROMドライブが搭載される予定で、その名称は「プレイステーション」だとか。

その間、セガはテトリス事件で弱体化してしまったのか、やや勢力を弱めます。

NECはPCエンジン最大の弱点であった「セーブができない」を克服、バックアップユニットを発売します。

勢いに乗ったNECは、次々とPCエンジンの亜種を投入。


瀕死ながらも、スーパーファミコン登場まで必死の抵抗を続けるファミコン。1990年はなんとファミコンソフトが最も多く登場した年となり、「ドクターマリオ」「ファイヤーエムブレム 暗黒竜と光の剣」「ドラゴンクエストIV」「ファイナルファンタジーIII」などの名作がそろっています。

SNKからは本体5万8000円、ソフトは1本約3万円でアーケードタイトルが遊べるという究極のハイスペック機「NEO・GEO」が発売されます。

そしてついにスーパーファミコンの登場。

しかしその背後には恐るべきラスボスの影が…


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