任天堂の「Wii U」はBlu-rayやDVDの再生機能を搭載せず、岩田社長が明言

アメリカのロサンゼルスで行われた「E3 2011」で大々的に発表された、任天堂の新世代据置型ゲーム機「Wii U」には従来よりも大容量データの記録を可能にする「高密度光ディスク」が記録媒体として新たに採用されています。

Wii用の光ディスクがDVDをカスタマイズしたものであったことから、「高密度光ディスク」もBlu-rayディスクなどをカスタマイズしたものになる可能性が考えられるわけですが、「Wii U」にはBlu-rayやDVDの再生機能を搭載しないことを同社の岩田社長が明言しました。

詳細は以下から。
2011 E3 Expo アナリスト Q&A セッション - 質疑応答

任天堂の公式サイトに掲載されたE3 2011でのアナリストによる質疑応答によると、「Wii UにBlu-rayやDVDドライブをつけて、より家庭用のエンターテインメント機器にされますか。それとももっとWiiに近い純粋なゲーム機器にされますか」という質問が寄せられたそうです。

この質問に対して岩田社長は「Wii Uは、DVDやBlu-rayの再生機能は持っていません」とした上で、再生機能を搭載しない理由として、「パテント（特許）」費用が発生することで生じるコストアップに見合うだけのメリットがないと回答。DVDプレーヤーやBlu-rayプレーヤーについて、「必要な人のところにもう十分に行きわたっているのではないかと考えています」とコメントしています。

ちなみに任天堂は当初、本体価格にDVDのライセンス料を上乗せしたDVD再生対応モデルのWiiを発売することを告知していましたが、生産効率を高めることを理由に2007年内の発売を見送っており、その後もDVD再生対応モデルは発売されていないことを考えると、ゲームに一本化することで徹底したコストカットを図るという姿勢は基本的に変わらないようです。