映画

「シャイニング」や「レオン」などさまざまな名作映画をファミコンにしたらこうなる11個のタイトル画面


「グーニーズ」「スターウォーズ」など、ファミコンでゲーム化された名作映画は数多くあるものの、映画が名作だからといってゲームも名作になるとは限りません。中にはクソゲーと呼ばれてしまう出来のものも多くありますが、映画のゲーム化が次々に行われたファミコン時代をしのばせる「あの名作がファミコンになっていたらきっとこんなタイトル画面だっただろう」というアートワークが公開されています。

スタンリー・キューブリック「シャイニング」「時計仕掛けのオレンジ」、ジャン・レノ主演の「レオン」など、さまざまな名作映画をファミコンにしたタイトル画面は以下から。VGJUNK: LICENSED NES GAMES THAT DON'T EXIST

VGJUNK: MORE LICENSED NES GAMES THAT DON'T EXIST

最初は1982年公開の「ブレードランナー」。フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作とした映画で、地球環境の悪化により人類の大半が宇宙に移住した後の世界で、「レプリカント」と呼ばれる人造人間の中で人類に逆らって脱走した者を処刑する専任捜査官「ブレードランナー」の活躍と葛藤を描いた名作です。ゲーム化されればかなり面白くなりそうな題材ですが、残念ながらファミコン版は存在しません。


「時計仕掛けのオレンジ」は、1972年にスタンリー・キューブリック監督により映画化され、その独特な暴力描写に合わせて奏でられるベートーベンの交響曲第9番や、「雨に唄えば」などの美しいメロディが印象的ですが、今ゲーム化されると年齢制限がかかってしまいそうです。


「ゴースト・ワールド」は2001年に公開された、ダニエル・クロウズのコミック「ゴーストワールド」の映画化作品。ロサンゼルス郊外の退屈な町に住むイーニドとレベッカという2人の女の子を主人公として、世間になじめない思春期の心のうつろいを独特の雰囲気で描いた人気作。どんなゲームになるのかまるで想像できませんが、たしかにナムコット時代の「ワギャンランド」「マッピー」などのゆるい雰囲気は映画に合っているのかもしれません。


「ヘル・レイザー」は1987年に公開されたホラー映画。「組み替えることで究極の性的官能を体験できる」という謎のパズルボックス「ヘル・レイザー」を解いたことにより、魔道士ピンヘッドたちの住む世界に足を踏み入れるが、そこで与えられたのは永遠に続く極限の苦痛だったという、かなりエグイ内容の映画で、ゲーム化するとしたら一体どんなものになるのか、想像もつきませんが、ちょっとやってみたい気もします。


スティーブン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督の名作ホラー映画「シャイニング」は、「クロックタワー」のようにジャックから逃げ回りながら謎を解くタイプのゲームがありありと思い浮かべられます。ファミコン時代にゲーム化されていれば、意外なヒット作になっていたかも知れません。


1968年公開の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は、ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ映画の原典とも言える作品です。今となっては「バイオ・ハザード」「デッド・ライジング」のように銃でゾンビを撃ちまくるゲームのヒット作が思い浮かびますが、このタイトル画面を見ると、やはりバイオ・ハザードのヒットもプレイステーションの描画力あってのものだったのかも知れないと考えさせられます。


「ビデオドローム」は1982年公開のカナダ映画で、デイヴィッド・クローネンバーグ監督の初期の代表作品ですが、あまりに難解な映画のため興行成績はふるわず、その後ビデオ化によってカルト映画として人気となった映画。これもゲームとして子供にプレイされるのはためらわれる作品になりそうな予感がします。


リュック・ベッソン監督の「レオン」は、今なお根強い人気を誇る名作。レオン役のジャン・レノと、マチルダ役のナタリー・ポートマンの演技がとても印象的な本作、ファミコンでは映画の雰囲気を出すのは難しいかも知れませんが、タイトル画面のドットで出来たジャン・レノは見事なものです。


「アメリカン・サイコ」は同名の小説を原作として2000年に公開された映画。ウォール街の投資会社で副社長を務めるパトリック・ベイトマンは、頭脳明晰で社会的地位も高く、優れた容姿までも持ち合わせていながら、人を殺さずにはいられないという衝動を秘めた殺人鬼。現代社会の病理を鋭く風刺した名作ですが、ゲームになるとすればどんなゲームでしょうか。捕まらずに殺人を続けて行くゲームというのも、現在ならば可能かも知れません。


「ジェイコブズ・ラダー」は1990年公開の映画。作品名は「ヤコブのはしご」の意味で、旧約聖書の創世記においてヤコブが見た夢に現れる、天使が使う地上から天に続くはしごのこと。現実と夢が交錯する複雑なプロットを、独特でグロテスクな演出で見事に描いた名作ですが、タイトル画面の制作者によると「実はジェイコブズ・ラダーのゲーム版は既に存在している。それは『サイレント・ヒル3』だ」とのこと。


「吸血鬼ノスフェラトゥ」は1922年に作成された古いドイツ表現主義の映画です。ドラキュラを扱ったホラー映画の中でも最古のものと言われ、鋭い前歯を持ち髪の毛のないネズミじみた姿の吸血鬼は、スマートで美麗な吸血鬼のイメージとは違った恐ろしさを醸し出しています。

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in 映画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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