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4コアで最大2.5GHz駆動の次世代「Snapdragon」登場へ、スマートフォンの性能が飛躍的に向上


今や高性能スマートフォンの定番プロセッサとして浸透した感のあるクアルコムの「Snapdragon」ですが、昨年発表されたデュアルコアの第3世代Snapdragonを搭載したモデルが普及するよりも先に、次世代モデルが登場しました。

なんと最大2.5GHz駆動が可能なクアッドコア(4コア)のプロセッサを搭載しているほか、グラフィック性能も初代とは比べものにならないレベルにまで向上しており、さらに消費電力の低減にまで成功しています。

詳細は以下から。
Qualcomm News and Events - Press Releases - Qualcomm Announces Next-generation Snapdragon Mobile Chipset Family

クアルコムのプレスリリースによると、同社は新たに「Krait」というコードネームの次世代Snapdragonを開発したそうです。


次世代Snapdragonは最大2.5GHz駆動が可能となり、パフォーマンスが150%上昇するほか、一般的なARMベースのCPUコアと比較して65%の消費電力低減に成功しており、シングルコアの「MSM8930」、デュアルコアの「MSM8960」、クアッドコアの「APQ8064」がラインナップ。

また、Snapdragonに内蔵されているGPU「Adreno」も強化され、Windows Phone 7の「Xbox LIVE」やソニーの「PlayStation Certified」などのゲームプラットフォームに対応可能となるほか、無線LANやGPS、Bluetooth、FM、3D動画・写真の記録および再生、近接通信技術「NFC」、高速通信規格「LTE」をサポートするとされており、各モデルの特徴は以下となっています。

・MSM8930(シングルコア)
一般ユーザー向けのLTE対応スマートフォンを実現するモデル。GPUに初代「Adreno」の6倍以上のパフォーマンスを実現する「Adreno 305」を採用。

・MSM8960(デュアルコア)
スマートフォンやタブレット端末でのマルチタスク向けに設計されたモデル。各コアは独立して動作することで処理効率の最大化が可能なほか、デュアルチャネルのLP DDRメモリをサポート。GPUには初代と比較して8倍のパフォーマンスを実現する「Adreno 225」を採用。

・APQ8064(クアッドコア)
最小限の消費電力で次世代の処理能力やゲーム対応マシンの要求スペックを実現するためのモデルで、デュアルコアモデル同様に各コアが独立して動作することで効率の最大化が可能。

さらに初代の15倍にあたる、最新ゲーム機に匹敵するパフォーマンスを実現するクアッドコアGPU「Adreno 320」の採用により、HDMIを利用したフルHD(1080p)出力も可能なほか、PCI expressインターフェースや複数のUSBポートなどもサポートしています。

ちなみに「MSM8960」のサンプル出荷は2011年第2四半期に行われる見込みで、「MSM8930」および「APQ8064」のサンプル出荷は2012年初頭になると見込まれているため、クアッドコアの次世代Snapdragonを搭載したスマートフォンがお目見えするのは来年以降になるようです。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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