HTCが次世代通信規格「LTE」を採用したスマートフォンを発売へ

日本でもNTTドコモが12月24日から下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps（一部では下り最大75Mbps、上り最大25Mbps）の次世代高速通信サービス「LTE（サービス名は「Xi」）」を開始しますが、残念ながらサービス開始時点で発売される対応端末はデータ通信カードのみとなっています。

従来よりも大幅に高速な通信が可能になるだけに、データ通信カードだけでなく音声端末やスマートフォンなどでも利用したいところですが、ハイエンドなAndroidスマートフォン「HTC Desire」や「HTC Desire HD（上記写真）」などでおなじみのHTCがLTE対応スマートフォンを発売することが明らかになりました。

詳細は以下から。
Get Ready, Here Come the LTE Phones: Tech News

この記事によると、スマートフォン市場の急速な発展を受けて収益が2倍になるなど、急成長を遂げている台湾メーカー「HTC」のCEO（最高経営責任者）Peter Chou氏が2011年にLTEに対応したスマートフォンをアメリカ市場に投入する予定であることを明かしたそうです。

LTE対応スマートフォンを投入する背景として、アメリカではスマートフォンの普及率が高く、来年末にはユーザーの半数がスマートフォンに移行すると予測されているほか、今月から大手携帯電話会社「Verizon」がLTEサービスを開始しており、さらに2011年中ごろにはライバルの「AT＆T」もLTEサービスを展開する予定であることが挙げられています。

ちなみにLTEは56ヵ国の132キャリアが導入を予定しており、日本でもNTTドコモ以外にKDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルなどが導入を計画。なお、VerizonはLTEに対応した携帯電話端末について、音声通話部分は既存のCDMA2000ネットワークを利用し、データ通信部分にLTEを用いることになると予測しています。