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LTE接続時のオプション料金なし、3Gと同じ料金プランでサービス提供することをイギリスのキャリアが表明


イギリスで携帯電話通信事業を営んでいる「3(Three)」が、LTEの高速通信接続サービス「Ultrafast」使用時でも価格の上乗せをせずに、3G接続時と同じ料金プランのままで提供することを明らかにしました。

3 Official Site - Mobile Phones, Mobile Broadband & 3G from Three
http://www.three.co.uk/



Three UK promises to provide LTE without increasing prices | The Verge
http://www.theverge.com/2013/2/3/3948496/three-uk-promises-lte-without-price-premium



イギリスでは2012年9月にEE(Everything Everywhere)が4G(LTE)回線サービスを最初に提供。これまでは独占状態にありましたが、そこにThreeが殴り込みをかけた形です。

Threeによると、現在3Gの料金プランで契約しているスマートフォンでより高速な通信であるLTEのサービスを受けることになったとしても、「LTEオプション料金」のようなものは課さず、今までと同じ料金のままで使用できるようにするとのこと。


デーブ・ダイソンCEOは、新世代の技術であるUltrafast network(LTEおよびDC-HSDPA)の提供にあたって、「我々はUltrafastのサービスを、特別なオプション価格を支払ってくれる少数の人に提供するのではなく、スタンダードなものとしてお客さんが使えるようにすることを決定しました」と語っています。

オックスフォード通りにあるThreeの店舗外観


Threeでは「このUltrafastネットワークを作り、さらに改善していくために我々はあるのです」という強烈なメッセージを掲載しています。

Built for internetting - Discover - Three
http://www.three.co.uk/Discover/Built_for_internetting

現時点で、Ultrafastネットワークはイギリス全人口の50%をカバー。2013年3月末までには80%以上に広げる予定だそうです。


こちらはUltrafastと従来のHSPA+、3Gの速度を比較したもの。いわゆるベストエフォートの数値ではなく、実際の利用時に出る数値をお知らせしたい、とのことで、これが本当であれば3G回線の4倍ほどの速度が出るということに。


ちなみにイギリスのモバイルデータ通信市場のシェアを見てみるとThreeは43%で第1位。以下、EEが24%、O2が17%、ボーダフォンが16%と続いています。


Threeを運営しているのは香港のコングロマリット、ハチソン・ワンポア。イギリスのほかにオーストラリア(ボーダフォン現地法人と経営統合してボーダフォンブランド化)、アジア、中東、アフリカなどの市場に展開しています。

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in モバイル, Posted by logc_nt

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