ブログのRSSをTwitterなどのソーシャル系サービスに一括して配信できる「dlvr.it」
「GIGAZINEのTwitter公式アカウントを公開開始、ここに至るまでの経緯も公開」でも書いたように、GIGAZINEのRSSをTwitterに配信する際にいろいろなサービスを比較検討した結果、この「dlvr.it」に落ち着きました。
機能としてはRSSをTwitter・Facebook・Tumblr・LinkedIn・Ping.fm・Identi.caなどに一括配信するというシンプルなものなのですが、短縮URLをデフォルト以外にbit.lyなどのその他の短縮サービスにしたり、独自ドメイン(GIGAZINEの場合はgigaz.in)にすることが可能。また、タイトルだけ・概要だけ・本文というような配信範囲設定、配信時に接頭か接尾に文字を挿入、RSSのカテゴリをハッシュタグに変換、条件にあったものだけを配信するフィルタリング、リアルタイムにクリック数を計測するアクセス解析、Google Analyticsとの連携も可能です。配信元のRSSと配信先のソーシャル系サービスの組み合わせをかなり柔軟に設定でき、RSS経由だけでなくこの「dlvr.it」から直接投稿することもできるため、非常に応用範囲の広いオンラインサービスとなっています。
ユーザー登録の仕方、配信の設定、短縮URLを独自ドメインにする方法などの解説は以下から。
dlvr.it
http://dlvr.it/
◆dlvr.itの始め方~RSSをTwitterに配信する~
配信したいRSSのアドレスを入力して「get started」
dlvr.itのアカウントを作るためにメールアドレスとパスワードを入力し、規約に同意するためにチェックを入れ、ぐにゃぐにゃ歪んだ英数字を入力、「next」をクリック
どのオンラインサービスにRSSを流すかを選ぶ画面になります。今回はTwitterなので真ん中の「t」アイコンをクリック。
認証はTwitterのOAuth(オーオース)を使います。Twitterにあらかじめログインしておくとこういう画面になるので「許可する」をクリック。TwitterのIDやパスワードをdlvr.itに預けることなく連携できるようになります。
「t」アイコンにチェックが入るので「finish」をクリック
ログインに成功するので、RSSの内容を今すぐTwitterに投稿するなら「Post the most recent item now.」にチェックを入れ、次のRSSの更新内容からTwitterに投稿するなら「Post the next time a new item is published」にチェックを入れ、「OK」をクリック。
これが初期画面。仕組みとしては、「Route」(ルート)というくくりで1セットになっていて、この中に「Sources」(ソース)として配信元になるRSSのアドレス、そこから配信先となる「Destinations」(デスティネーション)に流れるという感じです。この組み合わせはいくつも作ることが可能で、後ほど出てくる「フィルタ」機能と組み合わせることでかなり複雑な配信も作成可能です。
基本的にこのままでも放置しておけば自動的にTwitterに配信されるのですが、今すぐ配信したいという場合にはこのアップデートボタンをクリックすれば、今すぐRSSを見に行ってくれます。
成功するとこのようなウインドウが出るので「OK」をクリック。大体1分前後で反映されるようです。
◆配信元のRSSの設定をカスタマイズする
RSSのペンアイコンをクリックすることでRSSの設定を細かく編集してカスタマイズできます
「Feed Details」タブからはRSSのアドレス、名前、このRSSをアクティブにするかどうかを設定できます。「Feed Active」のチェックを外せば配信が無効化されるため、いろいろと設定を細かくしてから動かしたい場合に便利です。
「Feed Update」タブからはRSSを取得しに行く更新間隔、1回の更新でいくつ投稿するか、1日に最大いくつ投稿するか、新しいものと古いものとどちらを優先して投稿するかの投稿順を決めることができます。
更新間隔は15分・30分・1時間・3時間・6時間・12時間・1日1回から選択可能です。
「Prefix/Suffix」タブからは、RSSの接頭か接尾に任意の文字を追加することが可能です。
「Filters」タブからはいろいろな条件でフィルタをかけることが可能。タイトル・本文・カテゴリ・短縮前のアドレスから特定の単語を含むエントリー、含まないエントリーを選んで、どれを配信先に流すかを取捨選択可能です。
「Advanced」タブからは本文配信時に概要を選ぶかどうか、内容は同じでも更新時間がアップデートされたら再配信するかどうか、タイトルのないエントリーは無視するかどうかを選べます。
◆配信先の設定をカスタマイズする
Twitterなどのソーシャル系オンラインサービスが配信先になるわけですが、その設定も細かくカスタマイズできます。今回はTwitterのペンアイコンをクリック。
「Account」タブからはOauthの認証トークンのチェックや再認証が可能。
「Post Content」タブからは何を配信するかを選択できます。タイトル、本文、リンク、さらに投稿内容の前や後に好きな文字を追加できます。
「Advanced」タブからはハッシュタグの設定が可能で、これはRSSのカテゴリを自動的にハッシュタグに変換するというもの。選択肢はハッシュタグの自動生成をオフにする、投稿内容の前にハッシュタグを置く、投稿内容の後にハッシュタグを置く、投稿内容の文字列にハッシュタグに一致するモノがあればその部分をハッシュタグと入れ替える、という4種類。
1つの投稿についていくつハッシュタグを追加するかというのも設定可能です。
また、配信先のサービスをほかのTwitterアカウントやTwitter以外に増やすにはDestinationsの「+add」ボタンをクリック
Twitter・Facebook・Tumblr・LinkedIn・Identi.ca・Ping.fmとの連携が現時点で可能です。
◆フィルタ・Google Analyticsとの連携・短縮URLのカスタマイズ
各ルート単位でフィルタを全体設定する場合は「opitons」をクリック
「Filters」タブから全体に配信条件を設定することが可能です
「Tracking」タブからはGoogle Analyticsとの連携が可能で、「google analytics」ボタンをクリックして必要事項を入力したり、下部にあるタグを組み合わせるだけで設定可能です。
「Shortner」タブからは短縮URLの設定が可能で、デフォルトでは「dlvr.it」になります。
Twitterのデフォルト短縮URLである「bit.ly」を使う場合には「Add new shotner」をクリック
「Add bit.ly account」ボタンをクリック
あらかじめ用意しておいたbit.lyのユーザー名とAPIキーを入力して「save account」をクリックすれば設定完了です。
◆短縮URLを独自ドメインにする
今回は「VALUE DOMAIN」を利用することにしました。設定方法はこのページに書いてあるため、それを参考にしました。「gigaz.in」というドメインのDNS設定を開き、「a @ 198.145.117.113」と設定します。
「Setteings」タブから「Add your custom domain」をクリック
独自ドメインを入力し、「save domain」をクリックすれば完了です。
するとこのようにして独自ドメインを選択することが可能になります。
実際に使うとこんな感じです
なお、dlvr.itの独自ドメイン設定はbit.lyの独自ドメイン設定である「bitly.Pro」を適用することも可能です。
◆アクセス解析
「Stats」タブをクリックすると、短縮URLのクリック数などがわかります。直近24時間・7日間・1ヶ月・開始してから今まで期間全体の4種類から選ぶことが可能です。
各投稿ごとにクリック数を確認することも可能です
「Show Trends」をクリックするとクリック数をグラフで確認可能
「Posts」からは投稿数を確認できます
さらに「Social」からはフォロワー数なども一緒に確認可能で、どのようにしてフォロワーに到達していったかがわかります
◆dlvr.itから直接投稿する
「Post」から直接投稿が可能で、投稿したい内容を記入し、配信先のルートかアカウントを選択して「post」をクリックするだけでOKです。
また、「Settings」からはdlvr.itのAPIキーの発行が可能なので、dlvr.itの機能を活用したさらに別のサービスを開発することもやろうと思えば可能です。
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