押井守らが大ヒットゲーム「Halo」の世界を映像化したアニメ「Halo Legends」、2010年2月16日にBDとDVD同時発売
人気FPSシリーズ「Halo」をボンズやProduction I.Gなど日本のアニメ会社5社がアニメ化した「Halo Legends」が、2010年2月16日にBlu-rayとDVDで同時にリリースされることになりました。(注:2月9日発売予定でしたが1週間延期となったようです)
本編は8つのエピソードから構成されており、本編映像が約118分、映像特典が約79分で合計約197分という大ボリュームになるそうです。
詳細は以下から。
ワーナー・ホーム・ビデオ「Halo Legends」Blu-ray
ワーナー・ホーム・ビデオ「Halo Legends」DVD
エピソードは8つからなっており、特典とあわせた収録時間は約200分。BDはディスク2枚組で5980円(税込)、DVDはディスク3枚組で4980円(税込)。ブルーレイ版のジャケットはこんな感じです。
エピソード1と2は「Origins」。優れた文明を持ち高度なテクノロジーを運用しつつも10万年前の戦争で絶滅してしまったフォアランナーの誕生から、ゲーム「Halo3」エンディングの対コヴナント戦争終結まで、Haloシリーズが内包している歴史を、ゲーム中でいつもマスターチーフを助けてくれていたAI・コルタナが語ってくれるというもので、壮大かつ難解なHaloの世界観を、これまでHaloをプレイしたことがないような人にも理解できるようなストーリーで見せてくれるようです。アニメーション制作はSTUDIO 4℃。
エピソード3「The Babysitter」は、9月24日に発売された「Halo3: ODST」のODST(Orbital Drop Shock Trooper:軌道降下特殊部隊)が主役。異星人同盟勢力コヴナントの中でも最上位に位置するプロフェット族を暗殺するスパルタン・スナイパーを渋々ながらも部隊に受け入れたODST。スパルタンを通し、部隊は敵地でミッションを遂行するために重要なことは何かを学んでいき、スパルタン部隊の兵士とODST隊員の対立関係が見直されていく、という話になっています。スパルタンとは肉体改造を施した”超兵士”たちのことで、ゲームの主人公マスターチーフもその一人。一方、ODSTは国連宇宙軍の海兵隊なので、その隊員たちは人間。「Halo」シリーズと「Halo3: ODST」でゲーム中の体力の扱いが異なるのはこの設定の違いをきっちり表現したものです。アニメーション制作はSTUDIO 4℃。
エピソード4「Prototype」は、ある海兵隊員が上の命令を無視し、スパルタン計画の一環として作られたパワードスーツを着用してコヴナントに立ち向かっていき、その中で人間の尊厳を取り戻していくというもの。スパルタンは肉体改造を施した超兵士のことだという設定ですが、その過程ではパワードスーツを作っていたのではないかという話です。アニメーション制作はBONES。
エピソード5「Homecoming」はマスターチーフの仲間の一人である女性スパルタンを主役とした話。植民地惑星での戦いに参加している彼女が、戦いの中でスパルタン計画の機密事項や、モラル無視の計画への疑問などの記憶を思い出していくというもの。彼女は幼い頃、スパルタン計画のために海軍によって拉致されていて、一度は抜け出したものの家に帰ると自分のクローンが存在していた…というストーリーです。アニメーション制作はProduction I.G。
エピソード6「Duel」はコヴナント側を描いており、コヴナント最古の種族・エリート族を描いています。エリート族のアービター(宗教的な最高位)に任命されるもそれを拒んだあるコヴナントが報復として最愛の妻を殺されてしまい、妻を殺害したエリート族に立ち向かい戦い続けるというストーリーで、サムライ要素が盛り込まれているそうです。アニメーション制作はProduction I.G。
エピソード7「The Package」は、マスターチーフと4人のスパルタンが、スパルタン計画の創始者である博士をコヴナントのエリート族から奪還すべく力を合わせるという物語。前半は小型機を使ったスペースバトル、後半はコヴナント巡洋艦での白兵戦が展開される、全8エピソード中唯一のフルCGアニメーションです。制作は「アップルシード」「エクスマキナ」の荒牧伸志。
エピソード8「Odd One Out」は、15歳以上を対象とするHaloシリーズをもっと子どもにも認知してもらいたいということから、東映アニメーションに依頼して独自の世界観で作ってもらったというエピソード。主人公のスパルタン”1337”は目的とは違う惑星にたどり着いてしまい、そこで出会った子どもたちに「自分が宇宙最強の兵士だ」と説明をするも、恐竜に食べられそうになったりしてまったく言葉に説得力がない。一方、コヴナントは新しい兵士を作り対マスターチーフ用に送り出すが、間違えて1337のもとへ送ってしまう……という、笑いの要素の入ったものになっているそうです。アニメーション制作は東映アニメーション。
クリエイティブディレクターとして荒牧氏のほか、押井守氏の名前も挙がっており、どんな映像が見られるのか非常に楽しみです。
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