Blu-ray画質の動画再生に対応した超高性能なAndroid携帯電話が登場へ、クリエイティブが「Zii」プラットフォームを本格始動
PC向けのサウンドカード「Sound Blaster」シリーズやプロ向けDTM製品に加えて、高音質で高機能な携帯オーディオプレーヤー「ZEN」シリーズなどを手がけるクリエイティブが、同社の完全子会社「ZiiLABS」が開発した「Zii」プラットフォームを採用したAndroid携帯電話の開発に乗り出すことが明らかになりました。
なんとBlu-ray画質の動画再生に対応するなど、とんでもない性能を実現した携帯電話になるとされています。
なお、上記画像は7月に発表されたZiiプラットフォーム対応音楽プレーヤー「Zii EGG」のものですが、このようなモデルが登場するのでしょうか。
詳細は以下から。
Zii.com - Technology - Zii Summit 2009
クリエイティブとZiiLABSが公開した告知サイトによると、12月1日と2日に中国の深センで「Zii Summit 2009」を開催するそうです。
「Zii Summit 2009」はZiiLABSが開発した「Zii」プラットフォームをさまざまなメーカーなどにアピールするためのイベントで、同プラットフォームに対応したアプリケーションプロセッサ「ZMS-05」または新たに開発された携帯電話やノートパソコン向けの「ZMS-08」を採用することで、手軽に高機能なデバイスを作ることができるとされています。
また、イベント会場ではタブレットパソコンやネットブック、360度マルチビュー対応カメラシステム、超高性能なスピーカー、パソコン向けのピアノキーボード、電子ブックリーダーといった、実際に各メーカーが試作したZiiプラットフォーム対応デバイスの数々が展示されるとのこと。
そして展示の目玉として、Googleの携帯電話向けOS「Android」とZiiプラットフォームを採用した携帯電話が展示されるとしており、同携帯電話はBlu-ray画質となる1080pの動画再生や組み込み機器向け3DグラフィックスAPI「OpenGL ES(OpenGL for Embedded Systems)」、高品質のオーディオ、動画や画像処理速度などに対応したとんでもないモデルになるそうです。
ちなみに新たに開発されたZiiプラットフォーム対応アプリケーションプロセッサ「ZMS-08」はBlu-ray品質となるH.264 High Profile(ハイプロファイル)の1080p動画再生機能や720pのビデオ会議機能、3Dグラフィックス表示などをサポートしており、クリエイティブの高音質化機能「X-Fi」にも対応しています。
これが「ZMS-08」です。
「ZMS-08」のデモムービー。Blu-ray品質となるH.264 High Profileの1080p動画を再生しているところ。
YouTube - ZiiLABS Demonstrates ZMS-08 1080p Video Playback
「ZMS-08」のブロックダイヤグラム。HDMIやUSB、SDIO、赤外線通信といったインターフェースもサポートしています。
なお、「Zii EGG」が採用している「ZMS-05」も1080pの動画再生機能を備えていますが、「ZMS-08」は世界で初めてBlu-rayがサポートしている高画質な「High Profile(ハイプロファイル)」にも対応したモバイル機器向けアプリケーションプロセッサとなっています。プロファイルごとの違いについては以下のページを読むと、なんとなく理解できます。
HDR-SR12 ハイプロファイルとメインプロファイルの違いは何?(Main Profile & High Profile) ソニスタ購入シミュレーション2008:Sony and VAIO FAN:So-netブログ
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