取材

客によって案内されるフロアが変化、「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」全メニュー突撃試食レビュー


2009年7月17日から銀座でオープンとなった「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」。店内は各フロアごとにデザインが違っていて、1階のコンシェルジュが客のイメージや要望に合ったフロアへと案内するというシステムとのこと。ハーゲンダッツの哲学が込められていることから「フィロソフィーショップ」と銘打たれているアイスクリームショップで、実際どのようなものなのかとりあえず店内で食べられるものを全て食べてみました。

詳細は以下から。
店舗は銀座のすずらん通りに存在しています。


アルファベットで書かれた「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」の旗が目印。


ハーゲンダッツのロゴはありますが、小さいため知らない人は気付かないかもしれません。


オシャレなデザインの建物。地下2階から4階まであり、地下1階・2階・4階で食事ができるようになっています。


13時過ぎに到着したのですがその時で食事予定の人の待ち時間は30分でした。お持ち帰り用のメニューもあり、違う列が作られていたのですがそちらも30分待ちという状態。11時のオープン直後は90分待ちにもなったそうです。


横には120分待ちの札も用意されていました。夏に2時間待つのはかなりの苦行になりそうです。


店の前で配られていたポストカード。店内のレジの横にも置かれています。


店内にはゴージャスな雰囲気のエレベータ。


誰がコンシェルジュなのか分からないまま案内されたのは地下1階でした。


地下だからといって店員が誰もいないという状態にはならず、スタッフが常駐しているスペースがあります。


テーブル自体はあまり広くありません。


壁側はソファとなっています。


ソファ席のクッション。


渡されたメニューがこれ。


開くと「今までにない五感に訴える至高の組み合わせ」に出会えると書かれています。


メニューには一緒に料理の写真も載せられているので、レシピブックのような雰囲気。


最初に出てきたのは飲み物。「アレクサンドラ」というバニラとワイルドストロベリーの紅茶、950円。みずみずしい甘酸っぱさのあるいちご味で、砂糖を入れなくても十分なほどの味があります。


アレクサンドラと水色が似ていますがこちらは「季節のフレーバーティー」、950円。かんきつ系のさわやかなお茶でした。「ラ メゾン ギンザ」ではソフトドリンクの他にもワインやビール、シャンパンといったアルコールもメニューにあります。


お酒と一緒に食べるのを勧められている「COCKTAIL」というカテゴリの「スモークサーモンとチーズ、フォカッチャのアソートプレート アイスクリームスイーツ『マカロンビジュー』を添えて」、1350円。さすがにどれも濃い味で、パンのフォカッチャも塩辛い味付け。しかし添えられている干しぶどうが絶妙な口休めになります。


同じく「COCKTAIL」カテゴリの「フレッシュサラダ、フォカッチャの気まぐれアソートプレート アイスクリームスイーツ『マカロンビジュー』を添えて」、1350円。今日はミラノサラミとラタトゥイユ、アボカドサラダが出てきました。サラミとトマトソースとチーズの味がグダグダにならずに1つになっている感じで、まろやかさのあるサラダと合っていました。


アソートプレート1つに2個ついてくる「マカロンビジュー」。味は選べずランダムで出てきます。こちらは抹茶とコーヒー。


もう一つのマカロンビジューはストロベリーとコーヒーでした。ハーゲンダッツらしい濃いまろみのあるアイスが挟まっていますが、水分でマカロンの粘度が上がってしまうのが残念。個人的にはアイスとマカロンは微妙な組み合わせでした。


「GALLETE」カテゴリの「ラタトゥイユとミラノサラミ」、1350円。パリパリしたクレープのような生地と様々な具材が合わさっている料理で、ケチャップをたっぷりかけたピザのような味となっていました。サラミの塩味とグリュイエールチーズがいいハーモニーを生んでいます。


「コンプレット:ハム、たまご、チーズ」、1150円。こちらもピザのような味で、具材の味の変化の少なさもあって男性向きな感じ。半熟卵を潰すとさらに濃厚な味となり、お腹のふくれる料理になっています。


「スモークサーモンとピンクグレープフルーツのサラダ仕立て」、1350円。苦みのあるサラダと辛いサーモンの組み合わせにピンクグレープフルーツの酸味がカウンターで入ってきます。3種類あるガレットの中ではヘルシーでさっぱりしていますが、チーズも入っているのでしっかりと食べた気分は味わえます。


アイスをチーズや野菜と組み合わせた「MYSTIQUE」カテゴリの「バニラアイスクリーム、フルーツトマトの赤ワインコンポート添え」、1350円。今まで食べたことのない味で、素材が良いからか、ぎりぎりマズくはない。


トマトの酸味、チーズの味、バニラアイスをミックスさせた状態をイメージしてみたら、本当にそのまま出てきたという感じ。見た目はトマトの赤が非常に鮮やかで印象に残る。


「リッチミルクアイスクリーム、白桃のコンポートとフレッシュアボカド添え」、1350円。広がろうとする白桃の風味をアボカドが包みこんで押し流していきます。ヘルシーな「料理」として食べるのはアリだと思いますが、「デザート」として食べると違和感があります。


上に乗っているのは素揚げのバジル。アボカドの味が強すぎるので、組み合わせた他の素材がもったいなく感じます。変わった味が経験できますが「MYSTIQUE」カテゴリはかなり玄人向け。初めて「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」に行ってこれだけ頼むのはオススメできません。


アイスとジュレスープを組み合わせた「SENSUAL」カテゴリ。「リッチミルクアイスクリーム、アマレット風味の冷たいオレンンジジュレスープ」、1150円。夏休み突入直後のなんだか無性に駆け出したくなる気分になれる爽やかなおいしさ。アクセントとしてジンジャーメレンゲもありますが、酸味と甘さでいっぱいになった時に白玉食べると口の中が良い感じにリセットされます。体の中に青空と太陽が広がるような感じで、個人的には今日食べた中では最高でした。


「季節のフレーツジュレスープ」、1150円。今日は抹茶アイスと、すいかのジュレスープでした。スイカの果肉感とかすかに塩味のするスープに抹茶のほの苦さが混ざった、ちょっと青臭さのある味。お盆を過ぎた夏の午後を思い起こさせ、すこし気だるい気分にひたれます。これもかなり意外な組み合わせだがアリ。


アイスクリームを3つの組み合わせで出す「MARVELOUS」カテゴリ。「ストロベリーとリッチアイスクリーム、ペッパーメレンゲとフランボワーズソース添え」、1250円。


どれもハーゲンダッツで食べたことのあるような、なじみ深い味のアイス。メレンゲがサクサクした食感を加えているが真新しさはない。3個出てくるので、1人で食べるよりは2人以上で歓談しながら食べるのに向いています。


「ベルジアンチョコレートとバニラのアイスクリーム、グージェール、洋梨とイタリアンパセリのソース添え」、1250円。


こちらも濃厚なハーゲンダッツアイスが主役。ついついアイスを挟んでいるシューに目が行きますが、濃厚なチョコアイスの味を軽くする洋梨とパセリのソースがキモになっています。やはり3個出てくるので複数人向けのデザート。


アイスと焼き菓子を組み合わせた「GLAMOROUS」カテゴリ。「イングリッシュミルクティーアイスクリーム、3種のスティックパイ添え」、1350円。


ミルクティーアイスの上には紅茶風味の薄いジェリーフィルムが乗っていて透明感と食感の変化を演出しています。


スティックパイはシナモン・カルダモン・紅茶の3本で、紅茶一辺倒になりそうな口の中を調整してくれます。


回りに置いてあるのは食用の花とのこと。赤い花は苦みのある味で、黄色い花はフローラルな味でした。


「ラムレーズンアイスクリーム、ぶどうとフェンネルシードのリングパイ」、1350円。ドーナツ状のパイの真ん中にラムレーズンのアイスが乗ったデザート。


パイは巨峰があしらってあり、ラム酒の香りが芳醇さを感じさせます。パイは焼きたてでサクサクしていますが、熱があるのでアイスが溶けるのも早くなります。


アイスの上にあるのは糸状の飴細工、シュクル・フィレ。すごくゴージャスな雰囲気に。


「バニラアイスクリーム、キャラメル・ブール・サレのクレープ」、1250円。生キャラメルの濃い甘さとマーマレードの柑橘系の香りと酸味でかなりズッシリくる味わい。


果肉たっぷりのコンフィチュール。液体の部分よりも固体の部分が多く食べ応えがあります。


クリーミーなバニラアイス。


塩キャラメルのソースが小瓶でついてきて自由にかけられるのですが、やりすぎるとクレープにソースが染みこんでどんどん膨らんでいきます。


「COCKTAIL」カテゴリと「GALLETE」カテゴリ以外では、紅茶とコーヒーがセットドリンクとして400円で飲めます。店内で食べられる食事の全メニューに紅茶2杯とコーヒー1杯で総額は2万300円でした。

左にあるのは「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」限定のポイントカード。100円ごとに1ポイント溜まり、100ポイント到達で10%割引券。200ポイント到達で2000円相当の金券がプレゼントされるとのこと。オープン日だったからか最初から50ポイントが入っているそうです。しかし、カード発行日に使った分が加算されているかは不明。


「ラ メゾン ギンザ」はハーゲンダッツの名が付けられているものの、アイスクリームショップというよりも、ちょっとしたカフェだと考えた方が良いようです。上記の他にテイクアウト用のメニューもあるのですが、店を出た時点でもまだ30分待ちの行列があったため時間がなく断念となりました。

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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