NECが携帯電話の開発費を劇的に削減、年間開発機種数を2倍に引き上げ
携帯電話端末の開発費高騰や携帯電話会社が支払う販売奨励金の削減によって、ユーザーが端末を購入する際に支払う額が跳ね上がっていますが、NECが新たな開発手法を導入することで、携帯電話の開発費を劇的に削減するそうです。
また、開発できる機種数を従来の2倍に引き上げるとのこと。
詳細は以下の通り。
NEC、携帯基幹部品を共通化 開発費、1機種当たり4割減 モバイル-最新ニュース:IT-PLUS
日本経済新聞社の報道によると、NECは国内の携帯電話の出荷が急速に落ち込んでいることに対応するため、新たな開発手法を導入して携帯電話の開発・生産の効率化を目指すそうです。
これは機種ごとに最適な部品やソフトを開発・生産していた従来とは異なり、全機種で共通して使用する部品やOSを搭載した「マスター機」を用意して、その仕様をベースとして個別に載せる追加ソフトや本体形状などの開発を進めるというもの。
これにより1機種あたりの開発費を4割程度削減できるようになるほか、節減した労力を活用することで、年間開発機種数を従来の2倍にあたる20機種程度まで引き上げることが可能になるため、ほかのメーカーからの開発・受託生産の拡大も狙うとしています。
OSなども共通化されるということは、もし仮にGoogleの携帯電話OS「Android」などが導入されるようになった場合、一気にAndroid端末への移行が進むようになるということなのでしょうか。
すでにNECが数多くの端末を供給しているNTTドコモがAndroidを採用した携帯電話を発売する意向であることが明らかになっているだけに気になります。
・関連記事
端末価格高騰の救世主?Googleの「Android」携帯電話はiPhoneよりも製造原価が低い - GIGAZINE
大手携帯電話メーカー各社がGoogleのAndroidを採用した携帯電話を発売へ - GIGAZINE
カシオ、ソフトバンクモバイル向け携帯電話端末の開発・生産をNECに委託 - GIGAZINE
携帯電話の開発コストを圧倒的に削減できる携帯電話向けOS「NoTA」が登場 - GIGAZINE
・関連コンテンツ