生き物

猫から276回のニャーと557回のゴロゴロを集めて分析した結果「ゴロゴロの方が個体識別に便利」なことが判明


猫の発声行動は主に「ニャー」と鳴く場合と「ゴロゴロ」と喉を鳴らす場合に分けられます。猫の声を分析した新たな研究で、「ニャー」よりも「ゴロゴロ」の方が個体を識別するのに役立つことが分かりました。

Meows encode less individual information than purrs and show greater variability in domestic than in wild cats | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-025-31536-7


Cats' purrs reveal who's who better than their meows
https://phys.org/news/2025-12-cats-purrs-reveal-meows.html

フェデリコ2世ナポリ大学のダニロ・ルッソ氏らは、猫が発する「ニャー」という鳴き声は猫同士で交わされることがあまりなく、主に人間とのコミュニケーションを行うときに発せられることが多いという点に着目。「ニャーは主に人間に向けたコミュニケーションに用いられるため、ゴロゴロよりも個体識別がしやすくなっているのでは」という仮説を立てました。

そこで、猫が発する鳴き声に個体差があるのかどうかを調べるべく、14匹の猫から276回のニャーと21匹の猫から557回のゴロゴロを集めて分析しました。


その結果、「ニャー」よりも「ゴロゴロ」の方が音の一貫性が高く、鳴き声を元に個体を分類する際はゴロゴロを基準にした方が精度が高くなることが判明しました。ニャーの精度は63.2%、ゴロゴロの精度は84.6%でした。

ニャーという音は状況に応じて変化しやすい一方、ゴロゴロという音は周期的で音響的に一貫性が高いため、同じ個体が発した音であることがより分かりやすくなるそうです

ルッソ氏らは「ニャーという音は猫同士のやりとりでは比較的レアで、縄張り争いや交尾相手を誘うなどの状況で発生し、成猫よりも若い時期に多く見られます。しかし、猫と人間のコミュニケーションでは遊んでいるときや食べ物を求めるときによく発せられます。ゴロゴロが自然に発せられる音だとすると、ニャーは人間の注意を引くために猫が日々学習して変化させている可能性があります」と推測しました。


また、イエネコと野生のネコ科動物を比較したところ、イエネコの「ニャー」は野生種よりもはるかに多様性に富んでいることが明らかになりました。

先行研究では「人間は野生種のニャーよりイエネコのニャーの方を心地よく感じる」という結果が出ていることを踏まえ、ルッソ氏らは「家畜化により、ニャーという鳴き声が人間中心の世界で生きるための交渉ツールへと進化したという仮説が立てられます」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする



猫の発声行動は主に「ニャー」と鳴く場合と「ゴロゴロ」と喉を鳴らす場合に分けられます。猫の声を分析した新たな研究で、「ニャー」よりも「ゴロゴロ」の方が個体を識別するのに役立つことが分かりました。

Meows encode less individual information than purrs and show greater variability in domestic than in wild cats | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-025-31536-7


Cats' purrs reveal who's who better than their meows
https://phys.org/news/2025-12-cats-purrs-reveal-meows.html

フェデリコ2世ナポリ大学のダニロ・ルッソ氏らは、猫が発する「ニャー」という鳴き声は猫同士で交わされることがあまりなく、主に人間とのコミュニケーションを行うときに発せられることが多いという点に着目。「ニャーは主に人間に向けたコミュニケーションに用いられるため、ゴロゴロよりも個体識別がしやすくなっているのでは」という仮説を立てました。

そこで、猫が発する鳴き声に個体差があるのかどうかを調べるべく、14匹の猫から276回のニャーと21匹の猫から557回のゴロゴロを集めて分析しました。


その結果、「ニャー」よりも「ゴロゴロ」の方が音の一貫性が高く、鳴き声を元に個体を分類する際はゴロゴロを基準にした方が精度が高くなることが判明しました。ニャーの精度は63.2%、ゴロゴロの精度は84.6%でした。

ニャーという音は状況に応じて変化しやすい一方、ゴロゴロという音は周期的で音響的に一貫性が高いため、同じ個体が発した音であることがより分かりやすくなるそうです

ルッソ氏らは「ニャーという音は猫同士のやりとりでは比較的レアで、縄張り争いや交尾相手を誘うなどの状況で発生し、成猫よりも若い時期に多く見られます。しかし、猫と人間のコミュニケーションでは遊んでいるときや食べ物を求めるときによく発せられます。ゴロゴロが自然に発せられる音だとすると、ニャーは人間の注意を引くために猫が日々学習して変化させている可能性があります」と推測しました。


また、イエネコと野生のネコ科動物を比較したところ、イエネコの「ニャー」は野生種よりもはるかに多様性に富んでいることが明らかになりました。

先行研究では「人間は野生種のニャーよりイエネコのニャーの方を心地よく感じる」という結果が出ていることを踏まえ、ルッソ氏らは「家畜化により、ニャーという鳴き声が人間中心の世界で生きるための交渉ツールへと進化したという仮説が立てられます」と述べました。

in サイエンス,   生き物, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article After collecting and analyzing 276 meows….