Appleの人気ドラマ「セヴェランス」はMacのリモート接続によって編集されていたと判明

Appleが公開したドラマ「セヴェランス」のメイキング映像で、Appleが自社のMacを使って映像編集が行われていることを強調していましたが、実際には編集作業の多くがリモートデスクトップソフト「Jump Desktop」を通して別のMacで行われていたことが判明しました。
Why Apple’s Severance Gets Edited Over Remote Desktop Software
https://tedium.co/2025/03/29/severance-apple-remote-editing-weirdness/
「セヴェランス」のメイキング映像は以下から見ることができます。
Behind the Mac: Editing Severance | Apple - YouTube

メイキング映像の最後には「『セヴィアランス』はMac miniとiMac、MacBook Proで編集されました」というメッセージが表示される通り、「セヴィアランス」はMacによる編集であることがアピールされていました。

ただし、AppleのスタジオにあるMacですべての編集を行っていたのではなく、メイキング映像中でエディターが自宅からリモートでスタジオのMac miniに接続し、編集セッションを行っていたことを明らかにしています。

Tediumはメイキング映像の7分50秒頃でJump Desktopのウィンドウが映り込んでいたと指摘しています。プレビューウィンドウ内の映像がカクカクしているように見えるのはMac Miniの性能が低いからではなく、リモート接続による表示の影響だったというわけです。

このようなリモート編集の背景には、COVID-19パンデミックによって編集者を一箇所に集める従来の方法が困難になったことがあります。現代では高速なネット回線とリモートソフトを用いて、オフィス外からでも安全かつ効率的に編集作業ができる環境が整いつつあります。実際、Jump DesktopやParsecなどが映像業界で定番となっているとのこと。
ただし、この方法にはApple特有の問題もあるとTediumは指摘しています。Tediumによれば、macOSは仮想環境での運用に厳しい制約があり、大規模なクラウド化や仮想マシンによる分割運用が難しいとのこと。これはAppleがかつて提供していたサーバー製品「Xserve」を廃止したことにも起因しているそうです。
また、使用されていた編集ソフト「Avid Media Composer」は最近ようやくAppleシリコンに対応したばかりで、今回編集に使われていたMacはおそらくIntel製だったと見られます。このような技術的事情もあり、あえてリモートで旧型Macに接続して作業していた可能性が高いとTediumは推測しています。
低予算番組制作などではリモート編集が大幅なコスト削減に貢献しており、業界全体としてこの方法は今後も主流になっていくと考えられます。それにもかかわらず、Appleの現行の製品ラインやライセンス契約はこうした変化に十分対応できておらず、Appleのプロ向け戦略の限界を露呈してしまったとTediumは指摘し、「Appleはプロユーザーにとってより合理的なシステム提供を早急に検討すべき」と主張しました。
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in ソフトウェア, 動画, Posted by log1i_yk
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