メッセージアプリ「Telegram」が黒字化を達成
ドバイに拠点を置くメッセージアプリ「Telegram」が、創業以来初の黒字化を達成したことがわかりました。総収益は10億ドル(約1570億円)に上るとのことです。
Telegram is now profitable 🏆
— Pavel Durov (@durov) December 23, 2024
📈 This year, the number of Telegram Premium subscribers tripled, exceeding 12 million. Our ad revenue also increased a few times. Telegram's total revenue in 2024 surpassed $1 billion, and we are closing the year with more than $500 million in cash…
Pavel Durov says Telegram is now profitable | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/12/23/pavel-durov-says-telegram-is-now-profitable/
Telegram founder says messaging app profitable for first time
https://techxplore.com/news/2024-12-telegram-founder-messaging-app-profitable.html
創業者のパーヴェル・ドゥーロフCEOによると、ここ4年、Telegramはおよそ20億ドル(約3140億円)分の社債を発行してきましたが、2024年秋にかなりの部分の償還を済ませ、収益化に取り組んで3年目で黒字化できたとのこと。
Telegramがプレミアムサービスによる有料サブスクリプションや広告表示による収益化を開始したのは2021年。Telegramユーザーは全世界に9億5000万人ほどいるとみられていて、そのうちプレミアムサービスの加入者は2024年に1200万人と、従来の3倍に増加。
また、広告収入も数倍に増えた結果、収益が10億ドルを超え、仮想通貨を除いても5億ドル(約786億円)の現金を残した状態で年を越せるとのこと。
Telegramはたびたび犯罪に利用されていると指摘されていて、2024年8月にはドゥーロフCEO自身がフランスで逮捕される事態も起きました。
メッセージアプリ「Telegram」の創設者兼CEOのパーヴェル・ドゥーロフがフランスで逮捕されたとの報道 - GIGAZINE
容疑はTelegramで活動する過激派や違法コンテンツを取り締まれなかったという内容で、ドゥーロフ氏は「週2回警察署に出頭する」「フランスの領土外へ出ない」などの条件を飲んだ上で釈放されています。
なお、ドゥーロフ氏はTelegramが急速に成長したことで、容易に「悪用」されるような状況になっていることは認めた上で、99.999パーセントのユーザーは犯罪行為に関与していないと述べています。
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