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高品質画像生成AI「FLUX」向けの拡張AIモデル「FLUX.1 Tools」登場、「生成拡張」「深度抽出」「被写体維持してスタイル変更」などが可能


画像生成AI「FLUX1.1 [pro]」の開発チームが、FLUX1.1 [pro]と組み合わせて使えるAIモデルシリーズ「FLUX.1 Tools」を発表しました。FLUX.1 Toolsにはインペインティングやアウトペインティングが可能な「FLUX.1 Fill」、深度抽出が可能な「FLUX.1 Depth」、輪郭抽出が可能な「FLUX.1 Canny」、被写体を維持したスタイル変更が可能な「FLUX.1 Redux」の4種が含まれています。

Introducing FLUX.1 Tools - Black Forest Labs
https://blackforestlabs.ai/flux-1-tools/

FLUX.1 ToolsはBFL APIを介して利用可能なほか、「fal.ai」「Replicate」「Together.ai」「Freepik」「krea.ai」といったAIサービスでも利用可能です。それぞれの特徴は以下の通り。

◆FLUX.1 Fill
FLUX.1 Fillはインペインティングとアウトペインティングに対応しています。インペインティングの例はこんな感じ。画像内の人物の上着だけを別物に置き換えています。


文字を置き換えることも可能。


アウトペインティングの例はこんな感じ。「元画像の外側」を違和感なく描写可能です。


FLUX.1 FillをFLUX1.1 [pro]と組み合わせると、Stable DiffusionやIdeogramよりも高品質な編集が可能です。


◆FLUX.1 Depth
FLUX.1 Depthは画像の深度情報を抽出して新たな生成画像に流用できます。これにより、構図の似た画像を簡単に生成できます。


FLUX.1 DepthとFLUX1.1 [pro]を組み合わせると、MidjourneyのRetextureより高品質な深度抽出が可能です。


◆FLUX.1 Canny
FLUX.1 Cannyを使うと、画像の輪郭を抽出して新たな生成画像に適用できます。


FLUX.1 CannyとFLUX1.1 [pro]の組み合わせは、Stable DiffusionとControlNetの組み合わせよりも高品質な画像を生成できます。


◆FLUX.1 Redux
FLUX.1 Reduxでは、被写体を指定して好みのスタイルの画像を生成できます。以下の例では「アヒルをガラス工芸風やアニメ風に描く」「人物をスケッチ風やアニメ風で描く」といった編集を実行しています。


FLUX.1 ReduxもStable Diffusionと比べて高品質な編集が可能とされています。

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in ソフトウェア, Posted by log1o_hf

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