Metaが1300億円の罰金を科される、SNS市場での支配的地位を乱用してEU独禁法に違反したとして
MetaがEUの行政を担当する欧州委員会から7億9772万ユーロ(約1300億円)の罰金を科されたことがわかりました。Metaは不服申し立てを行うとのことです。
Commission fines Meta €797.72 million over abusive practices benefitting Facebook Marketplace
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_24_5801
Meta fined €798m by EU in antitrust case over ads | Irish Independent
https://www.independent.ie/business/technology/meta-fined-798m-by-eu-in-antitrust-case-over-ads/a1961465850.html
EU fines Meta nearly €800m over anti-trust rules
https://www.rte.ie/news/2024/1114/1480941-meta-eu-fine/
Meta hit with $840 million EU fine for 'abusive' Facebook Marketplace ad practices | Fortune Europe
https://fortune.com/europe/2024/11/14/eu-fines-meta-840-million/
Metaは2016年に、個人間で物品を売買ができるオンライン案内広告サービス「Facebook Marketplace」を立ち上げました。
しかし、欧州委員会はFacebook MarketplaceをFacebookと連携させる「抱き合わせ」状態が、EUの独占禁止法に相当する「欧州連合の機能に関する条約第102条」違反にあたる可能性があると指摘。2024年7月にはこの件で最大2兆7000億円相当の罰金が科されると報じられていました。
MetaがEUから独禁法違反の罰金を数週間以内に科される予定か、最大で2023年の世界売上高の10%=約2兆7000億円に相当 - GIGAZINE
その後、進捗がなかったのですが、現地時間2024年11月14日、欧州委員会はFacebook MarketplaceとFacebookの「抱き合わせ」は、Facebook Marketplaceに大きな優位性を与え、他の案内広告サービスが事業を継続できないような状況を生み出すもので、「欧州連合の機能に関する条約第102条」違反にあたると認定。
Metaに対して、この「抱き合わせ」行為を実効的に終了させ、将来的に違反行為を繰り返したり同様の目的の手法を採用したりしないよう命じ、7億9772万ユーロの罰金を科すことを決定しました。
Metaは、指摘内容は順守して対応することを明らかにした一方、「競合他社に対する危害の証拠が示されていない」として、決定そのものには不服を申し立てる方針です。
・関連記事
Metaのアカウント復活のために最終手段として少額訴訟を使った事例いろいろ - GIGAZINE
EUがApple・Google・Meta・Amazon・Microsoft・TikTokに対しオープンで公正な行動を義務付ける「DMA」でこれから一体何がどう変わるのか? - GIGAZINE
Metaが1兆6000億円の罰金に直面、欧州委員会から独占禁止法違反の警告で - GIGAZINE
Appleが「最大5兆8000億円」の巨額制裁金に直面しているとの報道、EUのデジタル市場法に基づく初の制裁金 - GIGAZINE
・関連コンテンツ