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トランプ氏がアメリカ大統領選挙に勝利した直後にビットコインが史上最高値を更新、連邦議会も両院ともに仮想通貨推進派が多数派に

by Gage Skidmore

2024年11月に行われたアメリカ合衆国大統領選挙は、共和党のドナルド・トランプ氏が勝利しました。仮想通貨のビットコインの相場がこの結果の影響を大きく受け、過去最高額となる7万6493.86ドル(約1180万円)に達したと報じられています。

Bitcoin breaks new all-time high above $74,000 amid Trump's early lead on Election Day | The Block
https://www.theblock.co/post/282319/bitcoin-all-time-high

Bitcoin hits record $76,000 as Trump victory heralds weaker regulation
https://www.cnbc.com/2024/11/05/bitcoin-crypto-market-election-night.html

The Crypto Industry’s Spending on the Election Pays Off - The New York Times
https://www.nytimes.com/2024/11/06/technology/crypto-industry-spending-election.html

仮想通貨関連情報サイトであるThe Blockによると、大統領選の開票が始まって早々にトランプ氏の優勢が報じられた時点で、ビットコインの価格は過去24時間で9.5%も上昇し、過去最高額となる7万6493.86ドルに到達。2024年3月に記録された7万3000ドル(約1127万円)を超えたとのこと。また、イーサリアムの価格は6.72%上昇の2562ドル(約40万円)で、ソラナは13.29%上昇の179ドル(約2万7600円)になるなど、仮想通貨市場全体で相場が6.77%上昇したと報じられています。

Bitcoin Price | BTC to USD Price Index and Live Chart - CoinDesk
https://www.coindesk.com/price/bitcoin


経済メディアのCNBCは「2024年アメリカ大統領選挙は、仮想通貨市場にとって史上最も重要な選挙になると言われています」と述べています。仮想通貨市場は、「トランプ氏の勝利は仮想通貨にとって追い風となり、逆にハリス氏の勝利は仮想通貨にとって脅威となる」とみていたそうです。

トランプ氏は2期目の大統領就任を目指すに当たり、仮想通貨に対して友好的なアプローチを採用しています。例えば、トランプ陣営は選挙運動への寄付金として仮想通貨での受け入れを2024年5月に開始しました。また、ビットコインの採掘企業の幹部らと会談し、「アメリカを地球における仮想通貨の中心地にする」「採掘可能な残りのビットコインを全て『MADE IN THE USA』にしたい」とコメントしています。


また、2024年9月にはトランプ氏自らがハンバーガーをビットコインで購入し、仮想通貨支持をアピールしています。


これに対して、記事作成時点で現職のジョー・バイデン大統領は2024年5月31日にアメリカ証券取引委員会の職員会計公報第121号を無効にする決議に拒否権を行使しました。この職員会計公報第121号は、仮想通貨保有をバランスシート上の負債として記録することを求めるもので、仮想通貨推進派である共和党議員はこれを無効にするべきだと主張していました。バイデン政権が職員会計公報第121号の無効を拒否したことは、仮想通貨を支持する投資家から強く批判されました。


バイデン政権で副大統領を務め、今回の大統領選では民主党候補でもあったカマラ・ハリス氏は、「消費者と投資家を保護しながら、AIやデジタル資産などの革新的な技術を奨励します」とウォール街で演説するなど、仮想通貨に対して比較的寛容な姿勢を示しています。しかし、ビットコインとイーサリアム以外の仮想通貨は認可されない可能性が高いという報道もあり、ハリス氏は仮想通貨に対して消極的な姿勢であるとみなされていました。

また、同日に開催された連邦議会選挙も、仮想通貨市場にとっては追い風となる結果となりました。日刊紙のNew York Timesによれば、連邦議会下院の選挙では、仮想通貨推進派の候補者が253人、反対派の候補者が115人当選したとのこと。また、上院選挙では推進派が16人、反対派が12人当選しました。これは、連邦議会の両院で仮想通貨推進派が過半数を超えたことを意味します。

例えば、共和党のブロックチェーン起業家であるバーニー・モレノ氏は、オハイオ州上院議員選挙で民主党現職のシェロッド・ブラウン氏を破りました。ブラウン氏は仮想通貨反対の姿勢を示し、仮想通貨規制を訴えるエリザベス・ウォーレン上院議員の支持を表明していました。

仮想通貨支持派の特別政治行動委員会「Fairshake」は、モレノ氏を支援する目的で総額で4000万ドル(約70億円)以上の資金を費やしています。この資金は、仮想通貨市場の関係者や投資家から寄付されたものだそうです。


仮想通貨取引所・Coinbaseのブライアン・アームストロングCEOはモレノ氏の勝利に対して、「アメリカ史上最も仮想通貨に賛成する議会へようこそ」とコメントしました。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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