レビュー

Dellの薄型Copilot+ PC「XPS 13 9345」でいろいろなベンチマークを実行してみた


DellのCopilot+ PC「XPS 13 9345」を借りたので、外観レビューに続いて、いろいろなベンチマークを行ってみました。

XPS 13ノートパソコン - 薄型ノートパソコン | Dell 日本
https://www.dell.com/ja-jp/shop/laptops/snapdragon-new/spd/xps-13-9345-laptop

外観に関しては以下の記事を参考にしてください。

Snapdragon X Elite搭載でDell XPS初のCopilot+ PC「XPS 13 9345」外観レビュー - GIGAZINE


◆スペック情報
まずは端末スペックの確認を行います。「CPU-Z」によると、CPUはQualcomm Snapdragon X Elite(X1E-80-100)で、12コア12スレッド。


GPU-Z」によれば、GPUはQualcomm Adreno(Adreno 741)。メモリ量は「N/A」で情報が取得できていませんが、32GB搭載でした。


CrystalDiskInfo」で確認したストレージ情報。SK hynix製の1TB SSDを搭載しています。


NPUはSnapdragon X Eliteに統合されているQualcomm Hexagon NPU。


◆ベンチマーク
CrystalDiskMark」でストレージの転送速度を計測したところ、シーケンシャルリードが7159.33MB/s、シーケンシャルライトが6741.30MB/s、ランダムリードが453.70MB/s、ランダムライトが480.20MB/sとなりました。


CrystalMark Retro」を実行したところ、全体スコアは「5118」、CPUのシングルコアスコアは「8841」、マルチコアスコアは「84142」でした


Geekbench 6 Pro」では、CPUとGPUのベンチマークを行いました。

シングルコアスコアは「2774」。整数演算スコアが「2727」、浮動小数点演算スコアが「2863」でした。


また、マルチコアスコアは「14681」で、整数演算スコアが「13672」、浮動小数点演算スコアが「16758」でした。


続いてはGPUのベンチマークを行いました。OpenCLのスコアは「20602」でした。


一方、Vulkanのスコアは「24034」でした。


Geekbenchの「AI性能測定版」である「Geekbench AI」を使ってみると、QNN(量子ニューラルネットワーク)の単精度スコアが「2075」、半精度スコアが「11251」、量子化スコアが「22080」となりました。


Passmark PerformanceTest V11」ではCPU、2D、3D、メモリー、ディスクの5種類の測定を行って総合スコアを算出し、過去に行った計測結果との比較を行いました。

総合スコアは「5056」で、このソフトを使ったベンチマーク結果全体の中でどの位置にあるかを示すパーセンタイルは54%。中間よりわずかに上ぐらい。


同じArmアーキテクチャのSnapdragon Xを搭載したPCとして、ASUS Vivobook S 15第7世代Surface LaptopHP Omnibook X 14 AI PCとスコアを比較するとこんな感じで、頭1つ抜け出した形となりました。


CPUスコアは「27445」で、パーセンタイルは81%。かなりいい方に属します。


他機種との比較では大きな差はつきませんでした。


2Dグラフィックススコアは「972」で、パーセンタイルは78%。いい方に入ります。


他機種との比較では大きな差がつきました。


3Dグラフィックススコアは「2899」で、パーセンタイルは30%と低め。原因はDirectX 9とDirectX 10のテストでスコアが計測されていないためで、DirectXのランタイムを入れ直しても解消されませんでした。


他機種に700ほどの差をつけています。


メモリスコアは「4605」。パーセンタイルは99%で最上位に属します。


しかし、他機種も高いスコアを記録しており、差はそれほど大きくありません。


ディスクスコアは「49089」。パーセンタイルは95%で、かなり上位側。


他機種に比べてほぼ2倍近いスコアを記録しています。


「オーライベンチ」こと「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を、選べる3品質・4解像度のすべての組み合わせで実行してみました。


以下は全結果をまとめたものです。

品質\解像度3840×21602560×14401920×10801280×720
軽量品質1453(動作困難)2366(重い)3215(普通)5764(やや快適)
標準品質1112(動作困難)1869(動作困難)2510(重い)4816(やや快適)
高品質811(動作困難)1259(動作困難)1557(動作困難)2305(重い)


ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」も実行してみました。


多くの解像度が選べるベンチマークなので、解像度は「1920x1080」のみに絞り、選択可能な5つの品質すべてを実行しました。

品質\解像度1920×1080
標準ノート7125(やや快適)
標準デスクトップ7067(やや快適)
高品質ノート6584(やや快適)
高品質デスクトップ5071(普通)
最高品質3389(設定変更を推奨)


なお、2024年8月に登場した「黒神話:悟空 ベンチマークツール」を動かしてみようとしたのですが、2つある起動オプションのどちらを選んでもDirextXのランタイムエラーが出て起動できませんでした。


「原神」もどうやっても起動できなかったので、グラフィック自慢のゲームをプレイするのはかなり厳しめのようです。

さらに引き続き、バッテリー持続時間や熱、騒音などの測定を行って、情報をまとめていきます。

・つづき
Snapdragon X Elite搭載のCopilot+ PC「Dell XPS 13 9345」のバッテリー性能などを確かめてみた - GIGAZINE

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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