ネットサービス

Googleがディープフェイクをまとめて削除、検索ランキングからの除外も


Googleは、以前から同意なく作成された露骨なディープフェイク画像の削除申請を受けて付けてきましたが、さらに「削除申請を受けたフェイク画像に類似した画像」も一括で削除する取り組みを発表しました。

How Google Search is addressing explicit fake content
https://blog.google/products/search/google-search-explicit-deep-fake-content-update/

Googleのプロダクトマネージャーであるエマ・ハイアム氏は2024年7月31日に公式ブログを更新し、「誰かが検索結果から自分に関する露骨で非合意の偽コンテンツを削除するようリクエストした際、Googleのシステムはその人に関する類似の露骨なコンテンツも検索結果からすべて除外することを目指します」と発表しました。


Googleがポリシーに基づいて検索結果から画像を削除することに成功した場合、Googleの検索システムはその画像と重複するものをスキャンして削除します。

ハイアム氏によると、これらの取り組みは別種の非合意コンテンツへの対応で有効性が証明されたことを受けて、将来自分に関する露骨な画像がまた出てくるのではないかと懸念している人に安心してもらうことを目的に導入するものだとのこと。


合意に基づかないフェイク画像の削除は、以下から申請できます。

不本意な偽のポルノ画像を Google から削除する - Google 検索 ヘルプ
https://support.google.com/websearch/answer/9116649


Googleはまた、通報されたコンテンツを検索結果から削除するだけでなく、偽コンテンツが検索結果に表示されるリスクが高い検索ワードに関するランキングシステムの更新も行います。

例えば、人名を含む検索クエリでは、報道機関の記事など高品質で露骨ではないコンテンツを優先的に表示することを目指すとのこと。2024年に導入したこのアップデートにより、人名で検索した結果に露骨な画像が表示される回数は70%減少したと、Googleは報告しています。

また、ある俳優が出演した作品のヌードシーンなどの「本物かつ合意に基づいた露骨なコンテンツ」と、その俳優を元に作られたディープフェイクなどの「露骨な偽コンテンツ」を区別し、偽コンテンツをランクダウンする取り組みも継続していく方針です。


ポリシーに基づいて検索から除外されたページが多数存在する場合、そのサイトは高品質ではないという強いシグナルになるため、そのサイトのページランクに大きな影響を与えます。同様に、Googleは露骨なフェイク画像があるとして大量にコンテンツが削除されたサイトを格下げするとのこと。

ハイアム氏は「この問題は検索エンジンにとどまらないため、業界全体の協力体制と専門家の関与への投資を続け、社会全体でこの問題に取り組んでまいります」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Googleがディープフェイク作成にリソースプラットフォーム「Colab」を利用することをひそかに禁止 - GIGAZINE

Googleが広告ポリシーを更新し「AIで偽のポルノコンテンツを作成できるサービスの宣伝」が禁止に - GIGAZINE

AI製のディープフェイクポルノ動画がGoogle検索でヒットするサイトで売買されている、有名人だけでなく一般人も標的に - GIGAZINE

AIで顔と裸を合成する「ディープフェイクポルノ」の被害に遭った女子高生たちにほとんど救済の道がないことが問題に - GIGAZINE

選挙で有権者を意図的に騙すディープフェイクと戦うための自主協定にAdobe・Amazon・Google・IBM・Meta・Microsoft・OpenAI・TikTok・Xその他11社が署名 - GIGAZINE

AIでクラスメイトのヌード画像を作成・共有した15人の生徒らに1年間の保護観察処分が言い渡される - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.