最終回のラストはこう締める！「ガス屋で～す！！」第12話メイキング解説完全版

ガス屋に入社した加世 貴有(かせ きゆ)の奮闘と成長を描く「ガス屋で～す！！」は、2024年3月27日に更新した第12話「Gas Girls be ambitious」で最終回となりました。これまでの総決算であり、新たな季節への歩みを描く第12話について、詳細メイキングをお届けします。ぜひ1話から12話まで改めて楽しみつつ、メイキングも合わせて見て作品の理解を深めてみてください。

「ガス屋で～す！！」は1話から最終話まで一気に読むことができます！ 感想やコメントは#ガス屋で～すもしくはマンガ感想フォームまでお願いします！

第1話「ガス屋の新人、加世キユです！」を読む！

第2話「100％への努力」を読む！

第3話「ボンベの先に見えるもの」を読む！

第4話「商売と人情の間」を読む！

第5話「給湯器を100台売った女」を読む！

第6話「二兎追わない作戦！」を読む！

第7話「星を見た日」を読む！

第8話「ガス屋の女王様！」を読む！

第9話「全力と限界」を読む！

第10話「勝負！ガス屋のフェスティバル！(1日目)」を読む！

第11話「勝負！ガス屋のフェスティバル！(2日目)」を読む！

第12話(最終回)「Gas Girls be ambitious」を読む！

まずは、最終回である第12話の最終ページ、すなわち作品の最終ページについて。以下の画像は初期ネームで、最後にカメラがパンして青空が映る演出は明るさやこれからも続いていく広がりを感じさせる読後感が良いものですが、一番最後のカットとしてはセリフと背景だけなのはさみしさも感じます。

そこで、作者のアイデアで描き直されたラストカットが以下。「ガス屋で～す！！」は第1話の舞台が春で、季節が一周して第12話では次の春が来ているという流れのため、桜の印象がとても魅力的な背景になりました。また、特別ではないいつもの仕事としてお客様の住宅にキユが後輩と訪れている様子を引きで描き、町のガス屋さんというコンセプトを最後に改めて美しく示しています。実際の最終ページはここからキャラの立ち位置を微調整＆フルカラーになってさらに良いカットのため、ぜひ本編で確認してみてください。余談ですが、「ガス屋で～す！！」というタイトルはネーム作成時点では仮決めだったところ、最後のセリフにも使いやすいのでやはりこのタイトルにしようと確定したポイントでもありました。

次は、ラストから1つ前のページ。2年目を迎えて初めての後輩ができたキユが、第1話で先輩にそうしてもらったように、後輩をつれてお客様の家に訪問するシーンです。以下の画像は採用ネーム。