ハードウェア

Cloudflareは乱数生成のリスクヘッジとしてオフィスにラバライトや二重振り子を置いている


暗号化において重要になってくるのは「ランダム性の生成」です。Cloudflareでは、基本的にはLinuxで乱数を生成していますが、何か問題があったときのために利用できる乱数生成器として、オフィスに「ラバライト」や「二重振り子」を設置しています。

Cloudflareのオフィスにおけるカオスの活用
https://blog.cloudflare.com/ja-jp/harnessing-office-chaos-ja-jp/

Randomness 101: LavaRand in Production
https://blog.cloudflare.com/randomness-101-lavarand-in-production


The Hardest Working Office Design In America Encrypts Your Data–With Lava Lamps
https://www.fastcodesign.com/90137157/the-hardest-working-office-design-in-america-encrypts-your-data-with-lava-lamps

Cloudflareのサンフランシスコオフィスには、複数のラバライトで構成された「LavaRand」と呼ばれる設備があります。ラバライトは、容器内に着色された水とオイルなどの浮遊物が入っており、照明の熱で対流が起きて不規則な動きが発生する照明器具です。


「LavaRand」は、壁面に並んだ大量のラバライトの動きをカメラで捉えることで、予測できないランダム性をCSPRNG(疑似乱数生成器)に提供するという仕組みです。


実は「LavaRand」はCloudflareのオリジナルではなく、コンピューターメーカーのSilicon Graphicsが開発したもの。「カオスシステムで数値化した暗号ハッシュを疑似乱数生成器に与える方法」の名で特許も取得されていましたが、すでに失効しています。

なお、ロンドンのオフィスには「LavaRand」ではなく、二重振り子を用いた同様の仕組みが設置されています。この二重振り子はロンドンにある科学博物館で展示されたことがあり、その動きを垣間見ることができます。

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in ネットサービス,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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