メーカーの壁を越えスマホからエアコン・照明・ドアの鍵・カーテンをコントロールできるMatter対応SwitchBotデバイスを実際に連携させてみたよレビュー
おうちのいろいろなモノを連携させるスマートホームに興味はあるが特定メーカーに縛られたくないという人に最適なのが「Matter」対応のSwitchBot。MatterとはCSAが推進するオープンソースのIoT標準規格で、メーカーやプラットフォームの壁を越えてIoT機器をシームレスに接続することを可能にしてくれるという優れもの。例えば、これまでSwitchBotの製品はSwitchBotアプリでしか制御できませんでしたが、Matterに対応することでApple HomeやAmazon Alexa、Google Nestといったサードパーティーのスマートホームプラットホームでも制御OKになります。
さらに、SwitchBotだけではなくさまざまなメーカーの製品を1つのプラットフォームで一括制御できるようになるのもかなり良い点。SwitchBotプラットフォームから他メーカーの電球やスマートプラグを操作したり、SwitchBotデバイスを他プラットフォームから制御したりすることが自由自在にできるというわけです。つまり、「Matter対応」と明記されていればメーカーに縛られることなく好きな組み合わせでスマートホームを実現させることができて超便利になります。
というわけで、実際にやってみるとどうなるのか?どうやって連携させればいいのか?という疑問を解消するべく、Matter対応の「SwitchBotハブ2」「SwitchBotロック+指紋認証パッド」「SwitchBotカーテン」とApple HomePod miniを組み合わせて、iPhoneのホームアプリから制御できるようにしてみました。
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・目次
◆SwitchBotハブ2をApple HomePod miniと同期させてみた
◆SwitchBotハブ2に登録している赤外線リモコンをAppleのホームアプリから操作可能にする
◆「SwitchBotロック」や「SwitchBotカーテン」がMatterに対応したのでiPhoneのコントロールセンターから制御できるようにしてみた
◆AppleのホームアプリでSwitchBotデバイスの動作をオートメーション化してみた
◆まとめ
◆SwitchBotハブ2をApple HomePod miniと同期させてみた
SwitchBotの温湿度計付き次世代スマートリモコン「SwitchBotハブ2」はMatterに対応しています。例えば、SwitchBotハブ2にエアコンや照明のリモコンを登録し、Apple HomePod miniと同期させることで、iPhoneのホームアプリからエアコンや照明を操作できるようになります。そこで、実際にSwitchBotハブ2とApple HomePod miniを同期させてみました。
SwitchBotハブ2のセットアップは以下の記事でチェックできます。
スマートホームハブと温湿度計が一体化して死角がなくなった「SwitchBotハブ2」レビュー、リモコン集約や温度をトリガーにしたIoT家電起動などなんでもござれな4-in-1スマートリモコン - GIGAZINE
今回はSwitchBotハブ2に照明とエアコンのリモコンを登録させています。また、Apple HomePod miniとSwitchBotハブ2は同じWi-Fi(2.4GHz)に接続しています。
SwitchBotアプリを見るとこんな感じ。「ハブ2 70」をタップして、SwitchBotハブ2のステータスを表示します。
右上にある歯車アイコンをタップして、設定を開きます。
設定の中にある「Matter設定(ベータ版)」をタップ。
ファームウェアアップデートを要求されるので、「確認」を選択します。
SwitchBotハブ2にiPhoneを近づけて、「アップデートへ」をタップ。
1分ほど待機して、ファームウェアの更新が完了したら、「完了」をタップします。
Matter使用ガイドが表示されるので、「次へ」をタップ。
Matterペアリングモードに切り替えます。SwitchBotハブ2の「ON」と「OFF」を15秒間以上同時押しすると、一時的にSwitchBotハブ2のディスプレイ表示がすべてオフになります。
その後、再びSwitchBotハブ2のディスプレイ表示がオンになり、湿度計の左でインジケーターがゆっくり点滅します。この状態が、Matterペアリングモードです。
SwitchBotハブ2がMatterペアリングモードに切り替わったら、SwitchBotアプリの画面に戻り、「次へ」をタップ。
Matter対応デバイスをAppleのホームアプリに登録するため、「コピー」をタップして、表示されているデバイスコードをコピーします。
次に、Appleのホームアプリを開きます。右上にある+アイコンをタップし、「アクセサリを追加」を選択。
「アクセサリを追加」と表示されるので、「その他のオプション」をタップ。
マイホームに追加するアクセサリの選択画面で「Hub 2」が表示されていますが、ここでは「アクセサリがここに表示されない」を選択します。
「設定コードを入力」の項目にある「コードを入力……」をタップします。
表示された設定コードの入力欄に、SwitchBotアプリでコピーしたデバイスコードをペーストし、「続ける」をタップします。
アクセサリの読み込みが始まり、数分でSwitchBotハブ2がAppleのホームアプリに登録されました。「続ける」をタップします。
SwitchBotハブ2に付属している温度センサーもAppleのホームアプリに登録されます。「続ける」をタップ。
部屋を選択して「続ける」をタップします。
名前を決めたら「続ける」をタップ。
これで、SwitchBotハブ2の温度センサーがAppleのホームアプリに登録されました。
湿度センサーも同様にAppleのホームアプリに登録可能。「続ける」をタップ。
部屋を選択して「続ける」をタップ。
名前を決めたら「続ける」をタップします。
SwitchBotハブ2の湿度センサーをAppleのホームアプリからチェックできるようになりました。これで、SwitchBotハブ2にAppleのホームアプリから完全にアクセスできるようになったというわけです。
◆SwitchBotハブ2に登録している赤外線リモコンをAppleのホームアプリから操作可能にする
ここでSwitchBotアプリに戻り、「次へ」をタップ。
今度はSwitchBotハブ2に登録している赤外線リモコンをAppleのホームアプリから操作できるようにするため、登録しているリモコンをサブデバイスに追加します。「連携」をタップ。
Matter設定(ベータ版)の画面が表示されます。「サブデバイス」の「追加へ」をタップします。
「未追加」のところに、ライトとエアコンという2種類のリモコンが表示されています。左側にある+アイコンをタップします。
すると、以下のような感じで「追加済み」にリモコン2種類が表示されます。
少し待つと、サブデバイスへの追加がAppleのホームアプリに反映されます。実際にホームアプリを見ると、HomePod miniと並んで「照明オン」と「エアコン」が表示されています。
さらに、iPhone画面右上を下にスワイプすることでアクセスできるコントロールセンターからホームアプリにアクセスできます。
これで、コントロールセンターから直接照明やエアコンの操作が可能になりました。SNSや動画を見ている時にアプリを一度閉じてからホームアプリやSwitchBotアプリを探す必要はなく、どんな画面からでもコントロールセンターを呼び出して家電をすぐに操作できるのは非常に便利です。
◆「SwitchBotロック」や「SwitchBotカーテン」がMatterに対応したのでiPhoneのコントロールセンターから制御できるようにしてみた
SwitchBotデバイスにはスマートロックやカーテン、開閉センサー、人感センサー、ブラインドポールなどさまざまな種類があり、Matter対応の製品が増えています。玄関の鍵をスマートフォンやICカードで簡単に開け閉めできる「SwitchBotロック+指紋認証パッド」やカーテンを自動で開閉できる「SwitchBotカーテン」もMatterに対応しているとのことで、SwitchBotハブ2と同様にiPhoneのコントロールセンターから制御できるようにしてみました。
SwitchBotロック+指紋認証パッドについては、以下の記事で使い方をまとめ済み。
どんなドアでも指紋・パスコード・カードキー・スマホ対応スマートロックにアップグレードでき工事不要「SwitchBotキーパッドタッチ」で手軽にスマートホームを実現できるよレビュー - GIGAZINE
SwitchBotロックはスマートロックで、鍵がなくてもスマートフォンから鍵の開け閉めが可能。さらに指紋認証パッドと組み合わせることで、パスコード・指紋・NFCカードを使って鍵の開け閉めを行うこともできます。取り付けはめちゃくちゃ簡単なので複雑な工事は不要、粘着テープを使うだけで設置できるのが魅力です。
指紋もカードキーもパスコード認証も可能なスマートロック「SwitchBotキーパッドタッチ」を使ってみた - YouTube
また、カーテンをサクッと自動化してスマートホームに組み込めるSwitchBotカーテンは以下の記事でおすすめされています。
自宅をサクッとスマートホーム化し生活を便利で豊かにする「SwitchBot」オススメの製品4選、スマホや指紋で鍵を開閉できるスマートロックや毎朝自動で朝日を取り込むスマートカーテンなど - GIGAZINE
記事作成時点で最新モデルである第3世代の「SwitchBot カーテン3」は、別売りのソーラーパネルを装着することで自動給電が可能で、半永久的な動作を実現します。ソーラーパネルは曇りの日でも充電できるので、取り外して充電器に接続する必要がなくなります。
このSwitchBotカーテンを使えばカーテンの開け閉めを全部自動で行うことができ、家中のカーテンを1台のスマートフォンですべて管理できます。また、SwitchBotアプリのオートメーション機能を使えば、「朝になったらカーテンを開ける」「18時以降に部屋の電気をつけたらカーテンを閉める」というように自動化することも可能。以下の動画では、SwitchBotカーテン3を登録したSwitchBotハブ2に、Siriを介した音声指示でカーテンの開け閉めを行わせるところ。
カーテンを自動で開け閉めしてくれる「SwitchBotカーテン3」を使ってSiriによる音声指示でカーテンを開け閉めするところ - YouTube
Matter対応のSwitchBotデバイスをAppleのホームアプリに登録するのは赤外線リモコンと同じで、SwitchBotアプリからサブデバイスに登録すればOK。
SwitchBotハブ2経由で、Apple HomePod miniからAppleのホームアプリに追加できるというわけです。
例えば、iPhoneのコントロールセンターからサクッと玄関の鍵を開けてみたところが以下の動画。いちいちホーム画面からアプリを探して起動し、さらにスイッチを探して……といった面倒な手順を経なくても、コントロールセンターからすぐにアクセスできます。鍵の開け閉めは日常的に必要なタスクなので、施錠・解錠をいつでも行えるのはかなり便利。
iPhoneのコントロールセンターからSwitchBotロックを操作して玄関の鍵を楽々解錠 - YouTube
◆AppleのホームアプリでSwitchBotデバイスの動作をオートメーション化してみた
Appleのホームアプリでは「オートメーション」を使うことで、設定した条件でデバイスを自動で動作させることができます。SwitchBotアプリでもオートメーションは可能なのですが、Matterに対応したことでAppleのホームアプリでもSwitchBotデバイスを自動化することができるようになります。
Appleのホームアプリで、画面下部にある「オートメーション」を選択し、「新規オートメーションを作成」を選択。
今回は「夜に部屋の照明をつけたら、カーテンが自動で閉まる」というオートメーションを組んでみます。まずはイベントで「アクセサリがコントロールされたとき」を選択。
「照明オン」を選択し、「次へ」をタップ。
照明の状態は「オンになった」を選択し、「時間」をタップして「夜間」を選択して「次へ」をタップします。なお、夜間の定義は日の入りから日の出の間となっています。
次に、オートメーション化する動作を選択します。今回はカーテンを閉めるので「カーテン」を選択。
これで「夜間にSwitchBotハブ2に登録している赤外線リモコンで照明がオンになったら、SwitchBotカーテン3が自動でカーテンを閉める」というオートメーションが構成できました。
実際に、部屋の照明を夜中につけると、自動でカーテンが閉まる様子が以下の動画。今回はSwitchBotデバイスでオートメーションを構成しましたが、AppleのホームアプリにMatterに対応したIoTデバイスを集約することで、他メーカーのデバイスをトリガーにしたり、SwitchBotデバイスやセンサーをトリガーにして他メーカーのデバイスを動かしたりすることも可能になるというわけです。
Appleのホームアプリで「夜に照明をオンにしたらカーテンを閉める」タスクを自動化してみた - YouTube
他にも「温度が18度を下回ったら自動的にエアコンを起動して暖房をつける」「部屋に置いてある人感センサーが反応したら部屋の照明をつける」「朝になったらカーテンを開ける」など、オートメーションを駆使すればさまざまなデバイスを使うことで生活の一部を自動化することができます。
◆まとめ
SwitchBotデバイスがメーカーの壁を越えてIoTネットワークを形成できるMatterに対応することで、プラットフォームに縛られることなくSwitchBotデバイスを導入しやすくなりました。これまでは「SwitchBotロックを玄関にとりつけたいけど、別メーカーのスマートホームキットを使っているから管理がバラバラになって導入後が余計に面倒なことになりそう」と悩むこともありましたが、Matterという業界標準規格に対応することでメーカーによる規格の違いを気にしなくてもよくなります。逆に言えば、今からスマートホームの導入を考えている人は、メーカーに縛られない自由なIoTネットワークを構築できるようになるため、Matter対応デバイスやハブを選ぶのはもはや必須。
そしてタイミングが良いことにSwitchBotはMatter対応SwitchBotデバイスが最大50%割引されるブラックフライデーセールを、2023年11月24日(金)0時から12月1日(金)23時59分までAmazonで開催しています。SwitchBotハブ2は20%オフの税込7180円で、SwitchBotスマートロック+指紋認証パッドは21%オフの税込1万4980円で、SwitchBotカーテン3は15%オフの税込7633円で、SwitchBotカーテン2は40%オフの税込5980円で購入可能です。
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