デザイン

スマホ・PCアクセサリーメーカーのDbrandが同業他社のCASETiFYをデザイン盗用で訴える


スマートフォンやPC、ゲーム機などのケースを主に製造するアクセサリーメーカーのDbrandが、主にスマートフォンのケースを製造するCASETiFYをデザイン盗用疑惑で訴えました。Dbrandは商品画像を複数公開し、いかに両社の製品が似ているかを解説しています。

Dbrand is suing Casetify for ripping off its Teardown designs - The Verge
https://www.theverge.com/2023/11/23/23958788/dbrand-casetify-lawsuit-teardown-skins-copyright

2019年、Dbrandはデバイスを分解するYouTuberのJerryRigEverythingと協力し、スマートフォンの内部構造をそのままプリントしたようなケースブランド「Teardown」を発表しました。このTeardownのデザインを、CASETiFYが自社製品に流用したとされています。

Dbrandは製品画像を公開し、CASETiFY製品のどこが模倣なのかを指摘しています。一つ目は以下の画像。Dbrandの製品にはJerryRigEverythingが考案した「GLASS IS GLASS AND GLASS BREAKS(ガラスはガラス、ガラスは壊れる)」というフレーズが記載されていますが、なぜかCASETiFYの製品にも同じ文字が印字されています。ただスマートフォンの内部構造を再現しただけでは文字が生まれるはずはありません。


次の類似点が以下。Teardownには、Dbrandの設立日である2011年11月11日をイメージした「11 11 11」という数字が記されていますが、なぜかCASETiFY製品にも同じ数字が印字されています。数字に何のゆかりもないはずのCASETiFYに同じ数字あるのは不自然だとDbrandは指摘。


3つ目。「R0807」は、ロボット(ROBOT)が運営するブランドというDbrandのキャッチフレーズを暗示したものだそうです。これも本来スマートフォンには印字されていない文字列で、ただ内部構造を再現しただけではこの文字列が現れることはありません。


4つ目。これはDbrandがよく使用するシンボルマークだそうです。


5つ目。11.11Whというのは本来のスマートフォンの電力量ではなく、前述の設立日に合わせた表記です。この数字もCASETiFYの製品に現れています。


Dbrandが疑惑を確かめるためにいくつかのケースを注文した結果、CASETiFYが117種類ものデザインをコピーした痕跡を発見したそうです。Dbrandによると、自社製品はすべてCasetifyが製品を発売する前に著作権の登録を行っているとのこと。

Dbrandのアダム・イジャズCEOは「CASETiFYがTeardownのようなデザインを一から作ったのであれば、我々は何も問題にすることはなかったでしょう。携帯電話を分解してスキャンするというアイデアを模倣したと言っているのではなく、既存のデザインを模倣したことを問題視しているのです」と指摘。


Dbrandは本社を置くカナダで訴訟を起こし、損害賠償を求めました。なお、JerryRigEverythingもCASETiFYを非難する動画を投稿しています。

I'VE BEEN ROBBED - YouTube

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in ハードウェア,   デザイン, Posted by log1p_kr

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