アート

リサイクル店で手に入れた4ドルの絵画が80年間姿を消していた幻の作品だったことが分かり最高25万ドルで落札される可能性


とある女性が4ドル(約580円)で手に入れた古い絵画が、「宝島」などの挿絵を手がけた著名イラストレーターのN・C・ワイエスが描いたものだったことが分かりました。絵画は競売に出され、最高15万ドル(約2190万円)から25万ドル(約3650万円)で落札されると予想されています。

Bonhams Skinner : Newell Convers Wyeth (American, 1882-1945) Ramona, frontispiece illustration (Señora Gonzaga Moreno and Ramona) 25 1/8 x 16 7/8 in. framed 28 x 19 1/2 x 1 1/4 in.
https://www.bonhams.com/auction/28621/lot/60/newell-convers-wyeth-american-1882-1945-ramona-frontispiece-illustration-senora-gonzaga-moreno-and-ramona-25-18-x-16-78-in-framed-28-x-19-12-x-1-14-in/

A $4 thrift store purchase turns out to be a rare painting by N.C. Wyeth : NPR
https://www.npr.org/2023/09/01/1197221461/thrift-store-painting-rare-wyeth-worth-quarter-million

Painting bought for $4 at New Hampshire thrift shop could sell for $250,000 at auction - CBS Boston
https://www.cbsnews.com/boston/news/new-hampshire-thrift-store-painting-nc-wyeth-savers-manchester-antique/


ワイエスはロバート・ルイス・スティーヴンソンの冒険小説「宝島」の1911年版を始めとする文学作品に挿絵を描いていたイラストレーターです。今回見つかった絵画は、1939年に出版されたヘレン・ハント・ジャクソンの小説「ラモーナ」のためにワイエスが描いた4枚の挿絵のうちの1枚で、およそ80年間行方不明になっていた作品でした。


2017年、ある女性がニューハンプシャー州にあるリサイクル店でこの作品を偶然発見します。絵画はほこりっぽくなっていて、女性は価値を知らないまま4ドルを支払いそれを手に入れました。

絵画は数年飾られた後に家の中で保管されていましたが、掃除の際に再び目にした女性は「もしかしたら価値があるものかもしれない」と考え、Facebookの「Things Found In Walls(偶然見つけたお宝を共有するコミュニテイ)」に絵画の写真を投稿します。

この絵画がメイン州の修復師ローレン・ルイス氏の目にとまり、ルイス氏が直接絵画を確認した結果、本物だということが確かめられました。


女性は「原画を見ることほど素晴らしいことはありません。喜んで他人に貸し出すような、あるいは美術館に寄贈するようなコレクターに絵画がわたってくれることを願っています」と語り、絵画をオークションハウスのボナムズ・スキナーへ出品しました。ボナムズ・スキナーの広報担当者は「絵画は15万ドルから25万ドルで落札される可能性がある」と語りました。

ルイス氏は「絵画の裏面に、N.C.ワイエスの作品であり、『ラモーナ』の作品であることを示すラベルが貼られていたのに驚きました。女性は裕福ではないので、もし売却が期待通りにいけば人生を変えることになるでしょう」と述べました。

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in アート, Posted by log1p_kr

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