文章作成AIの学習内容から自分のデータを除外してもらうにはお金を払うしかないケースがある
文章作成を助けてくれるAI「GrammarlyGo」において、学習元として自分のデータが利用されている可能性を懸念したユーザーが問い合わせを行った結果、データを除外してもらうための唯一の方法が「お金を払う」しかないことが明らかになったと報告しています。
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速度測定の自動化とレポートデータの活用を支援するプラットフォーム「Calibre」の共同創業者であるカロリーナ・シュトール氏は、自分が利用しているサービスにAI機能が導入されたとき、データやプライバシーについて疑いを抱くとのこと。
実際、2023年3月に文章作成補助AI「GrammarlyGo」が発表されたとき、サポートに対して「どのように学習を行ったのか」「学習内容から自分のデータを除外(オプトアウト)できるのか」を問い合わせたそうです。
回答はただちには得られなかったものの、最終的にGrammarlyGoからは「『Grammarly Business』の500ユーザー以上のチームには、データのオプトアウトの権限が与えられている」という連絡があったとのこと。以下はシュトール氏が示した、GrammarlyGoからの返答内容。
「Grammarly Business」は、AIソリューションをビジネスと組み合わせるサービス。
Grammarly Business - Polish Your Team’s Communication
https://www.grammarly.com/business
利用料金はチームのメンバー数に応じて変化しますが、公式サイト上では「149人」までのデータしか見られませんでした。なお、149人だと全体の料金は月額1862.5ドル(約27万円)で、メンバー1人あたり12.5ドル(約1815円)です。
なお、シュトール氏の懸念について、他のユーザーからは「Zoomも同じような対応(オプトアウトの選択肢がない)」「AIアシスタントサービス・Notion AIでも同じだった」といった返信が寄せられています。
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