エベレストに上る朝日を見るためサガルマータハイウェイを越えて「Himali Home Stay」に泊まってきた
ネパールでチャンドラギリのロープウェイに乗って山頂へ上ると、遠くエベレストを見ることができます。しかし、せっかくならもうちょっと近いところから見てみたい、でもさすがにトレッキングで登るような装備は持っていない……ということで、トレッキングなしでも絶景が楽しめるという「Himali Home Stay」という山中のホテルに泊まることにしました。
himali_homestay | Facebook
https://www.facebook.com/people/himali_homestay/100063210042236/
「Himali Home Stay」があるPattaleという村は、地元ニュースサイト・The Kathmandu Postで「エベレスト観光に最適な目的地」と称されています。
Pattale: The perfect destination for Everest sight-seeing
https://kathmandupost.com/travel/2019/11/29/pattale-the-perfect-destination-for-everest-sight-seeing
「Himali Home Stay」の場所はこのあたり。カトマンズの南東にあり、車で8時間強かかります。
◆サガルマータハイウェイ
今回は前日に南部・ジャナクプルの方に滞在していたため、「Sagarmatha Highway(サガルマータハイウェイ)」というハイウェイで北へ向かうことになりました。
Katariの町の中心部。町の途中まではアスファルト舗装されていたのですが、途中から非舗装路になりました。だいたいこれが午前10時ごろ。
Himali Home Stayまでのルートはこんな感じ。109kmで4時間30分ほどかかるという表示ですが、実際には途中での休憩を含めて7時間ほどかかりました。
サガルマータハイウェイの道幅は1.5車線分ほど。非舗装なので、できるだけ凸凹の少ないところを選んで進んでいきます。
Shiva Templeの周りに小さなお店が出ていたので一休み。
他にタンクローリーなども休憩していました。
ドライバーさんに分けてもらった果物。キイチゴでしょうか。とてもジューシーで、ほのかに酸味と甘みがあり、凸凹道でダメージを受けた体にしみました。
周りの景色はこんな感じ。
場所はここで、南に向いています。
さらに進んでいきます。向こうの山も上の方までつづら折りの道が続いているのが見えます。
前方は谷のところでほぼ180度の折り返し。トンネルは一切なく、とにかく山肌に張り付くようにして進んでいきます。
途中、かつて事故で道から落ちた車の残骸がありました。
ガイドレールはほぼほぼありません。
実際の走行中の様子を撮影してみました。基本的に、この振動がずっと続くことになります。
ネパール・サガルマータハイウェイ 前方展望映像 - YouTube
数時間の北上の末に、スンコシ川沿いのGhurmiという町が見えてきました。ここから川沿いに西へ向かうと最終的にカトマンズへ至ります。
Ghurmiはこのあたり。
川の北岸の道路を工事している様子が見えました。
大きな橋でスンコシ川を北へ渡ります。
橋の上から西の方を見るとこんな感じ。
ここからさらに北の方へ登っていきます。なお、スンコシ川から離れて登り始めると、道路が舗装路になりかなりいい感じの走り心地に。
牛の散歩を追い抜いていきます。
少し栄えた、Manebhanjyang Bazaarという集落に到達。
ほぼ昼食なしでの移動になっていたので、モモで腹ごしらえ。
かなり日が暮れ、周りがガスに包まれたような状態の中を進んでいきます。
なぜか山の中でトラックが停車しており、なにかと思ったら道路工事中。
一気に道路の幅分のアスファルト舗装を行っていたようです。
舗装が終わるのを待って、できたばかりのアスファルトの上を通過。
目指すPattale村の「Himali Home Stay」に到着したのは18時すぎのことでした。
◆「Himali Home Stay」
Pattale村には「エベレストを望む」という宿泊施設がいくつもあります。この「Himali Home Stay」もそんな宿泊施設の1つ。
このような小屋が5つ並んでいます。
小屋の前に生えていたネパールの国花・ラリグラス(シャクナゲ)。
走ってきた方向はこんな感じ。
道はさらに山の方に続いています。本来は遠くに山並みが見えるはずですが、全体的に曇って何も見えません。
この日はここに泊まり、明朝の日の出を待つことになります。
かなり高いところなので夜は冷え込み、食堂スペースではストーブがついていました。
個々の小屋はこんな感じ。
扉の鍵は南京錠。
エントランス。
寝室は土足禁止です。
玄関側を振り返るとこんな感じ。
部屋はツイン仕様でした。
掛け布団のほかに毛布が用意されています。
また、壁際にコンセントが設けられています。
電気毛布が敷かれていました。夜は冷え込みが厳しく、この電気毛布がなければ耐えられなかった可能性があるというぐらいに助かりました。
部屋に設けられていた謎の棚。
棚に置かれていた謎の機器。キャプチャユニット……?
トイレ&シャワーはこんな感じ。
シャワーはさすがに寒かったので使いませんでした。
◆日の出
翌朝。5時ごろはまだ外は真っ暗で、うっすらと屋根から下がっている飾りがシルエットで浮かんでいます。白い点は、向かいの山々にある家の光です。
6時30分ぐらいになると外が明るくなってきました。
昨夕は見えなかった山々の姿が見えています。
宿の前のスペースに設けられていたオブジェ。この中にちょうどエベレストが来たりするのかと思ったのですが、そういうわけではないようです。
高い鉄塔と山々。この写真の左寄り、雲がかかった尖った山がエベレストでしょうか。
どんどんと朝日が昇ってきて明るくなっていく山並みはこんな感じ。
ネパール・Pattale村から見るヒマラヤの朝 - YouTube
宿からある程度登ったところに来たのですが、それでも高さが足りず、ちょうど日の出は山陰に隠れてしまう形に。
日が昇ってきました。
日が昇っても雲は少なく、遠くの山まできれいに見通すことができました。
朝もうろうろしていた施設の犬。このあとPattaleからGhurmiまで同じ道を戻り、そこからスンコシ川に沿った道でカトマンズに戻ることに。
途中、Ketuke Bazarのあたりで休息をしていると、お客さんを満載したバスが山の上の方から走っていきました。あの山道をこのバスで移動するのは相当大変なはず……。
山肌に張り付いた道をごりごり戻っていきます。
Ghurmiから西へ向かう道はわりとしっかり舗装された部分も多かったのですが、谷の部分では雨期に崩れてきた岩が道に落ちていて、かなり揺られるところも。これはネパールの道路全体が悩まされている部分で、改良された道路ではカーブの下に排水路が設けられています。
橋を建設中のところも。
こういったところでは、いったん川に降りて水が少ないところを渡っていきます。車がスピードを落とすからか、軽食を売るお店が河川敷や中州に立っていました。
朝のうちにPattaleを出発しましたが、カトマンズに帰り着いたのは夕方でした。
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