1日3食を早めかつ10時間以内に済ますことがより健康的であると判明


食事は健康に大きく影響を与える要素で、特に摂取カロリーが多すぎると肥満を招き、糖尿病や高血圧などのリスクが高まります。アメリカのブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究者によって、食事のカロリー量だけではなく、食事をする時間も健康に大きな影響を与える要素であることが示されました。

The how and when of metabolic health: Cell Metabolism
https://doi.org/10.1016/j.cmet.2022.09.016

Dinner at 5 p.m.? New research suggests eating early and within a 10-hour window is healthier
https://medicalxpress.com/news/2022-10-dinner-pm-early-hour-window.html

研究チームは肥満の患者16人を2つのグループに分け、異なるスケジュールで同じ食事をとらせました。片方のグループは9時・13時・17時に食事をし、もう片方は13時・17時・21時に食事を行いました。そして、患者たちは空腹感と食欲を、研究チームはさらに患者の血液サンプル・体温・カロリー消費量を記録し、一部の患者からは体脂肪組織のサンプルも採取しました。


その結果、遅い時間に食事をすると、食後に空腹を感じる可能性が2倍以上になることがわかったとのこと。また、血液サンプルを分析した結果、遅い時間に食事をしたグループは、摂食抑制の働きを持つレプチンというホルモンの血中濃度が低かったことが判明しました。また、遅い時間の食事は消費されるカロリーが約60キロカロリー少なくなることもわかり、一般的に言われている「遅い時間に食事をすると太りやすくなる」ことが示されました。

研究チームは「今回の研究は、食事をとる時間の影響を示しています。カロリー摂取量・身体活動・睡眠・露光時間なども影響を与えますが、実生活では食事をとるタイミングが健康に大きな影響を与えるかもしれません」と述べています。今回の研究は被験者16人という小規模な実験によるものだったことから、研究チームはさらに大規模で発展した研究を今後の目標としています。


また、2022年9月に発表された研究では、30人の肥満患者を2つのグループに分け、片方のグループには1日の摂取カロリーの45%を朝食に、もう片方のグループには夕食にとるという食事制限を4週間行っています。この研究では、「朝食で多くのカロリーを摂取したグループがよりカロリーを多く消費して体重も落ちやすいだろう」と予想されましたが、実際は2つのグループ間に違いはなかったそうです。

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ただし、朝食で多くのカロリーを摂取したグループの方は、もう片方のグループよりも空腹感を覚えることが少なかったそうです。この研究論文の著書の1人であるアバディーン大学ロウェット研究所のアレクサンドラ・ジョンストン教授は「体重減量を達成するためには、食欲をコントロールすることが重要です。私たちの研究では、朝に最もカロリーを摂取する方が、空腹感をあまり感じないということが示唆されました」と述べています。

つまり、3食はなるべく早めに、10時間以内で済ませ、摂取カロリーの配分は朝食を多めにする方が健康的だというわけです。ソーク生物学研究所調節生物学研究室のサッチダナンダ・パンダ教授は「肥満な人を対象とした補完的で厳格な2つの研究により、カロリー摂取を前倒しにすることが、空腹感を減らすためにいかに有益な戦略かが示されました」とコメントしています。

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in , Posted by log1i_yk

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