システム要件を満たしていないWindows 11で警告文が出ることが判明、将来的に更新停止や機能が無効化される可能性の指摘も
Windows 11のプレビュー版で、インストールしているPCがシステム要件を満たさない場合に小さな警告文が出るようになっていると報じられています。
Annoying desktop watermark comes to users of unsupported Windows 11 PCs | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2022/03/annoying-desktop-watermark-comes-to-users-of-unsupported-windows-11-pcs/
Microsoftは2022年3月15日に、Windows 11のRelease Previewビルドである「22000.588」をリリースしました。これを導入した複数のテストユーザーが、システム要件を満たしていないとの警告文が表示されていると報告しました。
The "System requirements not met" watermark and settings notice are now shown in the latest Windows 11 beta and RP build 22000.588.@XenoPanther pic.twitter.com/kC3gx8nK7c
— Finnie (B-Day 3rd!) (@TheMightyFinnie) March 15, 2022
Confirmed: 22000.588 introduces the "System requirements not met" watermark.#WindowsInsider pic.twitter.com/RrizjV2g8i
— Xeno (@XenoPanther) March 15, 2022
IT系ニュースサイトのArs Technicaが、「TPM 2.0とセキュアブートはサポートしているが、システム要件は満たさないCPUを搭載しているPC」で試してみたのが以下。デスクトップ画面の右下に小さく「システム要件が満たされていません。詳細は設定を参照してください」と書かれています。
前述のテスターが公開したスクリーンショットには、設定画面にも同様にシステム要件を満たさない旨が表示されているのが写っています。
警告文が確認されたビルドは、数日から数週間以内に全ユーザーに配布されるアップデート用のものなので、要件を満たしていないPCでWindows 11を使用している全てのユーザーがいずれ警告文を目にすることになるとのこと。
記事作成時点では、この警告文が表示されても機能になんら影響はありませんが、Ars Technicaは「これはMicrosoftがOSの導入後もサポート対象PCと非サポート対象PCを区別できることの証明です。つまり、Microsoftが将来的に非サポート対象PCのアップデートを停止させたり、機能の一部を無効化させたりする可能性があるということです」と指摘しました。
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