サイエンス

植物は地球上であとどれくらい生き残れるのか?


植物は地球上の動物の生活を支える重要な存在ですが、気温等の変化の影響を受けて絶滅してしまうかもしれません。その絶滅は一体いつ起こるのか、研究者らが予測しました。

Maximum Lifetime of the Vegetative Biosphere - Haqq‐Misra - 2026 - Journal of Geophysical Research: Atmospheres - Wiley Online Library
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2025JD045586


How long can plants survive on Earth? New model suggests up to 2 billion more years
https://phys.org/news/2026-06-survive-earth-billion-years.html

地球の表面温度に影響を与える要因としては、「光度」と呼ばれる太陽の総エネルギー放射量と、大気中の二酸化炭素濃度が関係してきます。


二酸化炭素は、ケイ酸塩風化と呼ばれるプロセスによって自然に大気から取り除かれます。これは岩石、降雨、二酸化炭素が反応してカルシウムと重炭酸イオンを生成し、それらが最終的に河川を通って海へ流れ込み、炭酸カルシウムとして海底に堆積する化学反応です。

こうした循環を通じて、二酸化炭素は最終的に火山噴火によって再び大気中へ戻ります。現在では、ケイ酸塩風化によって年間約1億3000万トンの炭素が除去されていますが、人類はその約90倍に相当する二酸化炭素を毎年排出しています。


研究機関のBlue Marble Spaceに所属するジェイコブ・ミスラ氏らは、将来的に起こるケイ酸塩風化が強い場合と弱い場合の両方を考慮しながら、光度と二酸化炭素濃度の長期的な変化を調べることで、植物の未来を予測しました。

ケイ酸塩風化の速度が弱いと仮定した場合、大気中の二酸化炭素濃度はほとんど低下せず、現在とほぼ同じ水準を維持します。その結果によると、およそ15億年後までは気温が徐々に上昇しながらも十分な居住可能性が保たれ、それから20億年後にかけて大幅な温暖化が進むとのこと。その頃には地表の居住可能性は失われ、植物のような複雑な生命が生息できる地域は存在しなくなります。ミスラ氏らは、地球は微生物が支配する世界になると考えました。

ケイ酸塩風化の速度が強いと仮定した場合、強い風化作用によって二酸化炭素が大気中から取り除かれるため、大気中の二酸化炭素濃度は減少します。その結果、温室効果が弱まり、地表温度は大きく低下します。植物圏は風化の状態に応じて約13億5000万年から18億6000万年後までしか存続できない可能性があるとのことです。


ミスラ氏らは「地球上の生命は少なくとも、太陽が明るくなって海洋が蒸発する約20億年後までは生き延びると考えています。地球上の生命は驚くほど適応力があります。高温で二酸化炭素濃度が低い環境であっても、植物、そして植物を食べる動物は非常に長い間生存できる可能性があります」と述べました。

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in サイエンス, Posted by log1p_kr

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