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大規模な太陽嵐が発生してオーロラが世界各地に出現する予報をアメリカとイギリスの気象当局が発表


2021年9月27日と28日に大規模な太陽嵐が発生し、普段オーロラを観測できない低緯度の地域にオーロラが出現する可能性があるとする予報を、アメリカ海洋大気庁イギリス気象庁が発表しました。

Alerts, Watches and Warnings | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center
https://www.swpc.noaa.gov/products/alerts-watches-and-warnings

Space Weather - Met Office
https://www.metoffice.gov.uk/weather/specialist-forecasts/space-weather

アメリカ海洋大気庁はコロナ質量放出や太陽フレアよる地磁気の変動(太陽嵐)などの宇宙現象が地球や人工衛星に与える影響を抑えるために、宇宙天気予報を発表しています。そんなアメリカ海洋大気庁が2021年9月27日に「9月27日と28日に通常より規模の大きい太陽嵐が発生し、ニューヨーク州・ウィスコンシン州・ワシントン州といった比較的緯度が低い地域にオーロラが出現する可能性がある」という予報を発表しました


同様に宇宙天気予報を公開しているイギリス気象庁も「9月28日にスコットランド北部にオーロラが出現する可能性がある」とする予報を発表しています。以下の画像はイギリス気象庁が発表した「2021年9月27日6時にオーロラが出現する可能性がある地域」を示した図です。図を確認すると、オーロラの出現予測地点がカナダの南部まで到達し、アメリカ北部に近づいていることが分かります。


さらに、「2021年9月27日21時にオーロラが出現する可能性がある地域」を示した図を確認すると、スコットランドが位置するイギリスの北部でオーロラが出現する可能性が高いと予測されていることが分かります。


アメリカ海洋大気庁は太陽嵐の規模をG1~G5に分類しており、今回の太陽嵐は下から2番目のG2(短波無線通信が数十分間途絶える可能性がある)に相当する規模だと予測されています。


なお、小規模な太陽嵐にはオーロラを出現させる程度の影響しかありませんが、大規模な太陽嵐はラジオの電波を数時間停止させたり、停電を引き起こしたりといった事態を引き起こすことが知られています。カリフォルニア大学アーバイン校でコンピューターサイエンスを研究するアブドゥ・ジョテイ氏は、「非常に規模の大きな太陽嵐が発生することがあれば、広い地域でインターネットが使用不能になる可能性がある」として対策を呼びかけています。

大規模な太陽嵐によって世界中のネットが遮断される「インターネットアポカリプス」が発生する可能性 - GIGAZINE

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in メモ, Posted by log1o_hf

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