HPがノートPCのように使えるChrome OSタブレット「Chromebook x2 11」や画面が90度回転する「Chromebase AiO」を発表
PCメーカーのHPが2021年8月10日に、Chrome OSを搭載しノートPCとしてもタブレットとしても使える「HP Chromebook x2 11」、横向きから縦向きに回転できる画面を備えたデスクトップPCの「HP Chromebase 21.5 inch All-in-One Desktop(Chromebase AiO)」、1本のケーブルだけで動作するPCモニター「HP M24fd USB-C Monitor」を発表しました。
HP Delivers Ultimate Chrome OS Experiences for Life and Work in Today's Hybrid World
https://press.hp.com/us/en/press-releases/2021/hp-delivers-ultimate-chrome-os-experiences.html
HP announces new detachable and all-in-one Chrome OS computers - The Verge
https://www.theverge.com/2021/8/10/22615788/hp-chromebook-x2-11-chromebase-aio-m24fd-works-with-chromebook-monitor-news-price-specs-features
HP Chromebase AiO: Rotating 21.5" touchscreen from $599 - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/08/10/hp-chromebase-aio/
◆HP Chromebook x2 11
「Chromebook x2 11」は、ノートPCのように使うためのマグネット式のキーボードとスタンドが付属したChrome OSタブレットです。2K解像度の11インチタッチスクリーンを備えたアルミニウム製の本体には、USB Type-Cポート×2、microSDカードリーダー、生体認証用の指紋リーダーと統合された電源ボタン、デュアルスピーカー、ビデオ通話ができる5メガピクセルのカメラと写真撮影用の8メガピクセルの背面カメラが搭載されています。ただし、ヘッドフォンジャックはないとのこと。
バッテリーの稼働時間は最大11時間で、本体側面にマグネットで吸着させて充電できるワイヤレスペンも付属。SoCにはQualcomm製チップのSnapdragon 7cを採用し、Google Stadiaでゲームをすることもできます。
モデルは、8GBのRAMと64GBまたは128GBのストレージを搭載したモデルと、4GBのRAMと64GBのストレージ、または8GBのRAMと128GBのストレージを搭載した4G(LTE)モデルが選べるとのことです。
◆HP Chromebase AiO
「HP Chromebase AiO」は、Chrome OS搭載のオールインワン型PCとしては初めて回転式のディスプレイを採用したデスクトップPCです。21.5インチのフルHDディスプレイは、簡単な操作で横向きから縦向きに90度回転させることが可能で、電子書籍や縦に長いウェブページの閲覧、SNSのスクロール、ドキュメントの作成などに便利とのこと。プロセッサーはIntel Pentium Gold(2.4GHz)または第10世代Core i3(2.1GHz)から選択可能で、RAMは最大16GB、ストレージは最大256GBです。
円錐形をした基部には、5Wのデュアルスピーカー、USB Type-Cポート×2、USB Type-Aポート×2、3.5mmヘッドフォンジャックが備えられているほか、ディスプレイ部分には500万画素のカメラも搭載されています。実際に「HP Chromebase AiO」をレビューしたIT系ニュースサイトのThe Vergeは、「デュアルスピーカーは驚くほどのサウンドを発し、クリアな音声でビデオ通話ができます」と評価しました。
一方、The Vergeはワンタッチでディスプレイが縦向きに回転するポートレートモードについては、「日常業務ではあまり役に立ちませんでした。画面を横向きから縦向きに、またはその逆に回転させると、ウィンドウの配置がリセットされてしまいます。1つしかウィンドウを開かないなら問題ありませんが、21.5インチの画面は複数のウィンドウを並べてマルチタスクを行うのに十分な広さです。ウィンドウを並べる使い方は、画面が横向きの場合には最適ですが、縦向きにすると不格好になってしまいました」と述べて、ウィンドウを複数広げる使い方には向かないことを指摘しました。
◆HP M24fd USB-C Monitor
「HP M24fd USB-C Monitor」は、Chrome OSデバイスと簡単に接続可能なことを示すWorks With Chromebook認証取得済みの23.8インチフルHDモニターです。65Wの給電に対応したUSB Type-Cケーブルを装着しており、USB Type-C対応のノートPCがあれば、PCへの接続と電源供給を1本のケーブルで簡単に行うことができるとのこと。
着脱式のスタンドにより、マイナス5度からプラス25度までのチルト調整が可能になっていますが、高さの調節や「HP Chromebase AiO」のような回転には対応していないそうです。
「Chromebook x2 11」はBest Buyで2021年8月中に、HPの公式サイトで10月から販売され、価格は599.99ドル(約6万6000円)からとなっています。また、「HP Chromebase AiO」はHPの公式サイト・Amazon・Best Buyで8月中に販売開始され、価格は599.99ドルからです。さらに、「HP M24fd USB-C Monitor」は、10月からHPの公式サイトで249.99ドル(約2万7000円)で発売されるとのこと。いずれも日本での販売予定や価格といった詳細は不明です。
・関連記事
Chrome OSがmacOSを抜いてPC向けOS市場シェア2位に躍り出る - GIGAZINE
ヒューレット・パッカード・エンタープライズがAI企業のDetermined AIを買収、機械学習の高速化に注力 - GIGAZINE
HPが創業したガレージが「シリコンバレー発祥の地」として保存されている - GIGAZINE
たった1文字のタイプミスで大量のChrome OSデバイスがログイン不可になってしまう - GIGAZINE
Google初の実店舗「Google Store」がオープン - GIGAZINE
・関連コンテンツ