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元Facebook女性幹部がセクハラ・不正告発本を出版、Metaは出版中止を要求


元Facebook幹部のサラ・ウィン=ウィリアムズ氏が、在職中に当時の上司から受けたセクシャルハラスメントや会社の不正行為について言及した回想録を出版しました。しかし、本の内容についてMetaは「誤った非難がなされている」と批判。これ以上の宣伝や出版の中止を求めているとのことです。

Ex-Facebook employee alleges harassment and retaliation in memoir
https://www.nbcnews.com/tech/social-media/facebook-alleges-harassment-sandberg-kaplan-sarah-wynn-williams-rcna195130


Meta is trying to block ex-employee’s book alleging misconduct and harassment | The Verge
https://www.theverge.com/news/628643/meta-careless-people-sarah-wynn-williams-arbitrator-suing

2025年3月11日に回想録「Careless People: A Cautionary Tale of Power, Greed, and Lost Idealism(不注意な人々:権力、強欲、そして理想主義喪失の警告的物語)」を出版したウィン=ウィリアムズ氏は、Facebookのパブリックポリシー担当ディレクターなどを務めた人物。

Amazon | Careless People: A Cautionary Tale of Power, Greed, and Lost Idealism | Wynn-Williams, Sarah | Biographies


ウィン=ウィリアムズ氏はもともとはニュージーランドの外交官でしたが、2011年にMeta(当時はFacebook)に入社。まだ担当者が少なかったパブリックポリシー担当として、バイスプレジデントの直下で広範な地域の管理者となり、マーク・ザッカーバーグCEOや、当時COOだったシェリル・サンドバーグ氏とも直接連絡を取るような幹部クラスの1人でした。

本の中で、ウィン=ウィリアムズ氏は当時の上司だったグローバル公共政策担当バイスプレジデントのジョエル・カプラン氏からセクハラを受け、会社に報告したところ、報復人事に直面したと言及しています。カプラン氏はその後、グローバル最高責任者にまで昇進しています。


また、Facebookは会社の歴史の中で、中国を含めた市場での成長をひたすらに追求し、人権や民主主義に対して損害を与える可能性があるという社内での警告を無視したと、ウィン=ウィリアムズ氏は主張。本の出版は「Metaが同じような誤りを繰り返しているから」だと、ニュースサイト・NBCのインタビューに答えました。

このほか、ウィン=ウィリアムズ氏は、Metaが投資家を欺いていることについて、2024年に証券取引委員会に内部告発を行ったとも主張しています。NBCが確認を取ったものの、証券取引委員会は潜在的調査についてはコメントしないと返答したため、真偽は不明です。

ウィン=ウィリアムズ氏の動きに対して、Metaの広報を担当するアンディ・ストーン氏は、「Metaがウィン=ウィリアムズ氏を相手取って起こした訴えの結果、仲裁人はウィン=ウィリアムズ氏にMetaへの中傷をやめた上で、制御できる範囲で本のこれ以上の宣伝や出版をやめなければならないと決まっている」という旨を主張しました。また、Metaは「ウィン=ウィリアムズ氏は反Facebook活動家です」とも述べています。


なお、ニュースサイトのThe Vergeは、仲裁人に出版を停止させる権限があるのかは不明だと指摘しています。

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in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article Former Facebook executive publishes book….