「氷山の一角」の意味を視覚的に理解できるウェブアプリ「Iceberger」
「氷山の一角」とは「明るみに出た事柄は全体のほんの一部にしか過ぎない」ことを意味する慣用句で、南極や北極の海に浮かぶ氷山の海上に出ている部分は全体のごく一部であるという事実に由来します。「Iceberger」は自分で描いた氷山がどんな感じで浮かぶのかを視覚的に教えてくれるウェブアプリで、「氷山の一角」という言葉の意味を実感できます。
Iceberger
https://joshdata.me/iceberger.html
Icebergerの公式ページにアクセスすると、空と海と太陽が簡略的に描かれたイラストが表示されます。
使い方は、ドラッグで好きな形を一筆書きするだけ。
すると描いた形が氷山となって、海にプカーっと浮かびます。自分で描いた氷山を海に浮かべてみることで、いかに海面から突き出た部分が小さく、海に沈んでいる部分が大きいのかを実感することができます。
右上の太陽はリセットボタン。クリックすると初期状態に戻ります。
描く氷山はどんな形でもOKですが、Icebergerはあくまでシミュレーターであるため、「現実にこのような浮かび方をするとは限りません」と注意書きが明記されています。
氷の密度は920kg/m3、海水の密度は1025 kg/m3と、氷が海水に比べてわずかに軽い密度しか持ち得ないため、氷山は全体の10%にあたる部分しか海上に出てきません。なお、氷山の一角という慣用句は英語にも存在し、「the tip of the iceberg」といいます。
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